2008年1月の井上力
社会の劣化めだちます

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1月31日(木) ギョー・ザ・農薬
1月25日(金) 21世紀の金属類回収令
1月21日(月) 認知症の今
1月11日(金) 「のれん」の償却?
1月7日(月) 「折口出てこい」と叫びたい
12月31日(月) e年賀状
   

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2008年1月31日(木)の井上力
ギョー・ザ・農薬

ふと思いついて、きのう、Nという家具・寝具・食器の大型量販店を見学しました。Aさん、Yさんは、初めてだったようで、「中国製やメイド・イン・ベトナムです。日本は原材料の輸出国になって、製品を逆輸入しています」なんて「説明」しました。「配送センターから出荷し、配送し、梱包を解いて組み立てるところまでするのをロジスティクスと呼びますが、JPが日通と組んで海外も視野に、これに手をつけようとしています」とも。「既存の家具店は随分減りました」なんて。私も余り分かっていないのですが。

夜10時をまわっていました。家に帰って「ギョーザのニュース見た?」と私。

妻「お母さんと、実は今夜はギョーザにしたの。ニュースを見てパッケージ見たら、産地は中国って」

冷凍庫から出してきた袋に明記されていました。まことにサプライズ。ギョーッ・ザ・農薬。

世界の工場・中国。JTが葉たばこ生産農家とともに「脱タバコ」という方向をとるのは結構ですが、食料品メーカーの再編が加ト吉やJTを軸に進んでいるとか。アメリカの巨大コンピュータ・メーカーのパソコン部門をレノボ(聯想集団)が買収した驚愕の出来事は古く、今世界シェア3位だそうですから、食品業界にも何が起こるか。

保健所が、京都ではスーパーに入って検査をしている風景がお昼のニュースに映っていました。「民間にできることは民間に」としてきた結果が今日の事態で、グローバリズムと保健所機能ということについて、ここでも再規制方針(リ・レギュレーション)が必要です。

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2008年1月25日(金)の井上力
21世紀の金属類回収令

手元に兵庫県の封筒があります。「間伐材20%、古紙80%の再生紙を使用しています」と印刷されています。神戸市の印刷物は数種類が手元にあります。毎月1日発行、月末にほとんど配布されるのですが『広報こうべ』には「この広報紙は、古紙配合率100%の再生紙を使用しています」とあり(とても小さな字です)、それぞれに「○○%」という表示があります。因みに「新聞紙の古紙配合率は優等生で75%」という資料があります。

昨年から製紙連合会が大々的に主張を始め、新聞各紙が報じてきたのは「何が環境に一番いいのか」ということでしたが、製紙会社の実力行使の結果、「企業が違法を働いた」のか、それとも「法が、できないことを押しつけていたのか」という訳の分からない話になっています。私が月曜日に川柳で表現したのは「古紙輸出大国ですと胸を張り」。家庭から出した古紙は輸出されていたのです。

置物や飾り、鍋釜からナイフやフォークにいたるまで鉄という鉄、アルマイトまで供出し、鉄道は複線を単線に、単線は廃線にして金属をかき集めた「金属類回収令」を私の祖母は嗤っていました。「まじめな貧乏人は全部だしたけど、出さなかったお金持ちもあったし、戦争には役立たなかった」と。もっとも祖母の夫は国鉄の駅長で、開戦直前にその夫が亡くなり、収入と購買部で買えた生活資材と、住まい(官舎)を、同時になくしたのですから、そして母子二人(祖母と母)で暮らす戦時下の生活をしたのですから、ボヤくのも当然でした。

けさの『神戸新聞』が報じたところでは、神戸市はこの間の古紙偽装問題を受けて、事実上、グリーン購入法を破る決意を固めました。コンプライアンス(法令遵守)はどうなっているの?というより、危機管理として処理されたようです。神戸市で言えば「グリーン調達基本指針」、兵庫県では「グリーン調達方針」を、いずれも自ら守れなくなったのです。かく言う私は、後援会ニュースや名刺などに「古紙を使っています」と書き込んだことがありません。無頓着だったわけではありませんが、国を挙げてのキャンペーンには、気後れする性格なのだと思います。

金属類回収令に町ぐるみ抵抗した市町村があったとは思えませんが、いま、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」の権威はがた落ちです。製紙会社の実力行使は値上げへと向かいそうです。「値段の高い再生紙か、それとも環境破壊か」という選択を私たちは迫られるのでしょうか。

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2008年1月21日(月)の井上力
認知症の今

きのう食器洗いをしながら、聞き始めたNHKスペシャル「認知症 なぜ見過ごされるのか〜医療体制を問う」に、結局見入りました。

私の祖母は60歳代後半から「脳軟化症」と診断されました。「おいたち」にも書いていますが、痴呆症とも認知症とも名づけられる前に、名づけられていない症状になりました。有吉佐和子の『恍惚の人』を家族が読んで「一緒なんや」と安心しただけです。もちろん安心しても何の解決にもなりませんでした。母が一人で苦労を背負いました。

40歳代、50歳代の患者が現れ、専門医が問題を提起し、進行を抑制する治療方法が開発される途上だそうです。断層写真が撮れるようになって何年でしょう。MRIでも20年でしょうか。舛添厚労大臣がテレビの中で「診る人の数を増やし、症例や治療例を増やしていくことです」と発言していましたが、「介護保険ができて安心。オレは介護保険ができる前に苦労をしたのだ」とわざわざ出版物のなかで言っていることとまるで整合性なし。いや正反対。

いずれにしても、他の病気と同様に予防・治療・社会復帰のすべての段階について、社会的存在としての人間たる社会的な処方、医療機関と医師の役割、そして社会の最小単位である家族の役割、友人等の役割が、とても大きいことを上記テレビでまなびました。テレビに登場したのはごく少数の家族ともっと少数の医師だけでした。

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2008年1月11日(金)の井上力
「のれん」の償却?

けさからメディアは「グッドウィルに、きょう事業停止処分」と報じています。この種の処分と報道が週末、金曜日の午後3時を過ぎてから行われるのは、株価への影響を考慮してです。昨年11月16日に発表した財務諸表によれば、すでに流動資産(2,210億)を流動負債(3,019億)が大幅に上回り、短期借入金(1,734億)などで凌いでいる状態です。年末には収益予想の減額訂正も行われました。

グッドウィルには「のれん(営業権)」という意味もあるらしいですが、のれんを買い「のれん償却費」という「のれんを償却する」ことで急成長したのが特徴です。今度は「のれん」ではなく、資産を他の人材派遣資本に買い叩かれる時期を迎えます。労働者を「つまみ食い」してきた資本が、他の資本に「つまみ食い」されます。コムスンのときのように、「第三者」はいません。

何十万、何百万という何の罪もない若者が仕事を失う・・・その規模は史上最大ではないでしょうか。債務総額や争議の規模(ストライキの日数)で測られるのではなく、職を失う労働者の規模で言って、とてつもなく深刻な大問題です。

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2008年1月7日(月)の井上力
「折口出てこい」と叫びたい

けさの六甲道駅が、街頭での初行動。正月しか飾らない事務所の花の、今年は梅がきれいに咲きそうです。

2日からぼちぼちと挨拶に出ていて、5日は原和美さんといっしょでした。灘区の多くの自治会は門松の代わりに松と初日をあしらった「ポスター」を配ってくれます。「虚礼廃止」が原点でしょうが、お訪ねした家でご不幸があれば、それが玄関に貼ってありません。言わば「おめでとうと言わないでね」という印になっているのです。

さっそく「北区へ引っ越しです」というOさん、「孫が増えました」というMさん・・・。

けさの『おはよう新社会党です』は、グッドウィル問題。「登録スタッフ30万人」たぶん、神戸で3,000〜5,000人、灘区は学生も多いですから、500人を下回らないのではないでしょうか。次のような訴えです。

迫る「派遣」の大再編

ペテン師
日雇い派遣の折口

まず相談を ユニオンへ 労働組合へ

社会保険への遡及加入も
可能です

労働者は運命
ともにせず

1986年 労働者派遣法施行

1999年  同 改悪(その後数次にわたって)

2000年 介護保険法施行 ITバブル崩壊

 

2006年10月 グッドウィルがクリスタルを500億円で買収(投資組合の「利益」383億円)

2007年3月 フルキャストに業務改善命令

6月 グッドウィル傘下のコムスンに介護サービス事業所の新規及び更新指定不許可処分(グッドウィルは「売り抜け」)

8月  フルキャストに業務停止命令

12月 リクルートがスタッフサービスを1,700億円で買収へ

12月 グッドウィル折口会長が代表権「返上」

2008年

1月 グッドウィル800事業所に業務停止命令

★派遣最大手のスタッフサービス・ホールディングスがリクルート・スタッフィング(業界5位)に買収されることにより、年間売り上げ5,000億円を超え、業界トップとなる。パソナは業界第2位

★日雇い派遣ではグッドウィルがトップ、第2位はフルキャスト

 数々の違法行為を繰り返して労働者を「つまみ食い」してきた折口雅博のグッドウィル・グループに、明日までの弁明機会の後、業務停止命令が下ります。

 「登録スタッフ(日雇い派遣)」30万人にすべてのツケを廻し、グッドウィル・プレミア(旧クリスタル)12万人(正規9万人)も含め、まじめに働く仲間に最悪の災難が押し寄せます。

 労働者と国をだましたのですから詐欺罪です。クリスタル買収の際には投資組合を使った金銭詐取も。

 労働者は法的にも社会的にも咎められることはありません。すべてのスタッフに派遣先への正規採用機会を。日本経団連と折口雅博は労働者に謝罪を。

 

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2007年12月31日(月)の井上力
e年賀状

きょう、ようやく年賀状を投函しました。きわめてシンプルに近況報告だけ。

「仲間や妻とともに月曜と木曜、駅前でうったえています。母のリハビリ生活は5年めを迎えました。息子夫婦につづいて娘も大阪へ出ていきました。」と。

新自由主義、米軍再編、それらの集大成としての改憲。新年も鍛錬・学習・活動の一年です。皆様にとって良い年になりますよう、またいっそうのご指導をいただきますようお願いいたします。

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