2010年4月の井上力

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4月15日(木) いかんともしがたい3空港
4月13日(火) 闘病観察・23
   

2010年4月15日(木)の井上力
いかんともしがたい3空港

「寒いですね」という挨拶やコート姿があたり前の、けさの六甲道駅前(377回目の木曜行動)でした。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今年の彼岸の入りは3月18日の木曜日でした。T町のIさんが「きょうからお彼岸。淡路へお墓参り」と大きな花を持って六甲道駅から電車に乗られました。それから4週間、いかんともしがたい寒さです。

兵庫県空港政策課から「一元管理による関西3空港の航空需要予測(兵庫県試算の一例)」という文書(http://web.pref.hyogo.lg.jp/contents/000151728.doc16日に追加)。例の関西3空港懇談会に兵庫県が提出した4,721万人という需要予測です。'22(H.34)年度には、3,153万人('08年度=H.20年度の実績)から49.3%増えるというおめでたい試算です。いかんともしがたいおめでたさです。

上のグラフは「きょうの井上力」に載せ、4月19日の『おはよう』に載せたものです。4月19日に追加してアップしました。
'08(H.20)年度の実績数値が関経連と兵庫県で異なる理由はわかりません。方や暦年、方や年度?方や西暦、方や元号

前提条件は「神戸空港の運用時間が6〜24時」「伊丹は運用制限全廃で増便・旅客増」「羽田ハブ化に伴って増便・旅客増」「関空の着陸料が5割減、あるいは7割引で増便・旅客増」だそうです。3空港懇談会がおこなわれた12日(月)、午後の県庁での記者会見で記者から「3空港それぞれの需要予測は公表しないのか」と問いがありました。私らが考えるのは、例えば羽田ハブ化で関空国際便は減るのではないか、伊丹の夜間離発着で神戸は減るのではないか、ということですが、役所の試算はだいたいマイナスの要素を無視します。神戸について言えば日航が5月末で完全撤退することは計算されず、スカイが年内に新規就航する方だけが「神戸空港の路線、便数の充実」と表現されています。マイナス要素では九州新幹線の開通要素だけが触れられています。いかんともしがたい需要予測です。

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2010年4月13日(火)の井上力
闘病観察・23

母の主治医は六甲道診療所の谷口敏光先生です。きのう「血管が弾力性を取り戻して、数値はとてもいい」と検査結果が母に伝えられました。コレステロールと血圧の数値 、そして他の数値も。いずれも平均値になっていることについて。

谷口先生の治療、訪問リハビリの効果、あるいは薬の処方も功を奏したのでしょうが、倒れてから6年、生活の改善が数字になって現れたのでしょうか。 脳梗塞患者はマヨネーズやソース、濃い牛乳などを避けなければなりません。ずらっと並んだ血液検査の結果表に、平均値を上回る数値は赤字、下回る数値は青字でプリントされますが、赤字はゼロでした。

1982年、私が椎間板ヘルニアで海星病院に入院したとき、笠井先生(故人)は入院を告げ「家族を喚べ」とおっしゃいました。私は「たかが腰痛で、なぜ家族を?」と問い、こっぴどく叱られたのでした。「何というアホや。お前は自分一人の力で病気が治るとでも思うとるのか。何というアホや。医者も助力を惜しまんが、家族の助けなしに病気が治るはずがない。入院中はもちろん、退院してからの食い物や、生活、働き方、新聞くらいしかアホは読まんやろけど、読むときの姿勢一つ、歩く姿勢一つ、その一つ一つを改善するには家族の協力が要るんや。せやから社会党はアホやと、いつも言うとる。社会党でえらいのは松沢(兼人)先生だけや」・・・

笠井先生は整形外科の名医でした。ろっこう医療生協(当時、灘医療生協)が設立された直後で、予防・治療・リハビリについて鳴海先生から理屈を聞きかじっていたさなかでした。

母は、ベッドの脇であるいは玄関につけた手すりの前で立ったり腰かけたりする動作をコツコツ続けています。食事は主に(ほぼ100%)妻がつくり、お昼はデイケアのとき以外はママランチ(灘区国玉痛2丁目、五毛交差点)の宅配弁当です。

さてもう一つ、闘病が必要な関西の空港問題。

きのうの関西3空港懇談会の大混乱を報じたNHKテレビのニュースや和歌山放送のニュースがネット上に。「じゃんけんで決めたら?」と下妻・関経連会長が発言したところも入っています。ユーチューブにも。日航の破たん、全日空の大赤字、スカイマークへの行政指導など無視して、ただおもしろいだけの激論、市民不在の大げんかです。相当長期にわたる闘病生活が必要な本物のビョーキです。

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