2011年9月の井上力

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9月30日(金) 東電フクシマ事件
9月29日(木) 「どじょう」にはぎ取られた後の土壌
9月22日(木) 繁文縟礼
9月20日(火) 6万人の大集会でした
9月17日(土) ナビつきで明治公園
9月16日(金) 賠償と補償
9月13日(火) 闘病観察・27
9月2日(金) モニタリングしなかった犯罪
9月1日(木) 焼けぼっくいに火をつけるな
   

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2011年9月30日(金)の井上力
東電フクシマ事件

きょうは12年前、茨城県東海村で臨界事故が起きた日です。つい「事故」と言ってしまいますが、JCOと現場管理者は、原子炉等規制法違反事件、労働安全衛生法違反事件、および罪業務上過失致死罪で有罪となりました。事件があって、死亡事故が起きました。莫大な損害は大半は賠償されませんでした。

フクシマで「死者はでていない」は、本当でしょうか。報道された自死は、この事件が原因ではない証拠を知りません。健康被害は、自ら証明することを加害者から求められている状態は、言わば無法状態。政府の事故調につづいて国会にも事故調がつくられるそうです。必要なのは「事件究明委員会」ではないのでしょうか。「ご被害者」が元の暮らしを取り戻すことが本当に、可能なのか。それは、いつなのか。きょう、緊急時避難準備区域が解除されることへの不安が報じられています。

今回の東電の事件・事故について、兵庫県弁護士会が、10月15日、午後2時から兵庫県弁護士会館で、賠償についての無料説明・相談会を開きます。神戸に避難してきておられる方々と一緒に参加するつもりです。

さよなら原発神戸のMLに、前迫志郎さんが「品川宣言」をUPされました。明快に「事件」と呼んでいます。一部訂正があるそうで、詳細は後日としますが、冒頭の部分を紹介します。

 私たちは、福島第一原子力発電所の事故後、国民生活への重大な影響を憂慮し、事故の終息を見守ってきました。また、その工程にあって、わが国有数の一流企業である東京電力株式会社や政府に、国土や国民の命を第一義的に守ってほしいと願ってきました。しかしながら私たちの期待は見事に裏切られ今日に至っています。 
 2011年9月18日、全国の市民・農家・水産加工・食品団体員など有志が東京都品川区南品川5-3-20、品川第二地域センンター会議室に集り、今回の事故とこれまでの経過について討議しました。そして、私たちは、今回の事故並びにその経過が、「放射能放散公害事件」であることを再確認しました。そこには、明らかな加害者と、放射能にさられている被害者が存在しています。
 しかし、事件発生より半年が経過してもなおその起因者である東京電力に、その責任を果たそうとする姿勢は見られません。また、政府は一体だれのためにあるのか──。
 ここに集った私たちは、大きな憤怒を持って次の結論に達したことを宣言します。

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2011年9月29日(木)の井上力
「どじょう」に
はぎ取られた後の土壌

『なだ・平和のための木曜行動』に毎週ピックアップして載せている「フクシマ原発この1週間」に、きょう書いた出来事の一つは

除染で土をはぎ取るなどして発生する汚染土壌の量は、2,879立方メートル、東京ドーム23杯分になると試算結果を環境省が27日発表。除染が必要な面積は福島県の17.5%にあたる2,419平方キロメートル(琵琶湖のやがて4倍、兵庫県面積の約3割)。政府は自治体に除染計画の提出を求めているが、貯蔵場所をどうするかについては、何も決めず、方針が出ない

でした。元のデータは環境省http://www.env.go.jp/jishin/index.html

の「東日本大震災への対応について」にある「第2回環境回復検討会」資料です。

環境省の事務次官が昨日、郡山市で「廃棄物の総量は9,000万立方メートル」、東京ドーム72杯分だと発言したそうです。除染ではぎ取る土壌の他に、ごみの焼却灰や下水汚泥、さらに下水汚泥の焼却灰などを含んだ量だと思われます。除染不可能な警戒区域内にある「廃棄物」が含まれているのかどうか、分かりません。

農地だけについて言えば、対象農地349平方キロメートルから「除染に伴って生じる土壌」は1,742万立方メートル、東京ドーム23杯と報じられたのでした。京大原子炉実験所の小出裕章さんは、MBSラジオの「たね蒔きジャーナル」で、「農地の表土5センチをはぎ取って農地の役割を果たせるだろうか」という趣旨の指摘をしています。

阪神大震災のあと、がれき撤去後の宅地の多くが長い間、(今も)空き地として残された場所がありました。今でこそ草が生い茂るようになりましたが、2〜3年間は放置されていても草一本、生えませんでした。住宅が建って長い間陽があたらず、雨水も少ししか入り込まない「旧床下」は、いっさいの生命活動を拒絶していました。小出さんがおっしゃるように、5センチ表土を削られた農地は、「旧農地」であって農地とは呼べない大地になってしまいます。水田のように「田起こし」すれば、はぎ取られなかったセシウムが、また表土に出てくるという心配もあります。

*** * ***

けさの『なだ・平和のための木曜行動』は、民主党税調の増税方針について書きました。

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2011年9月22日(木)の井上力
繁文縟礼

事務所に来られたAさんから、「けさの『毎日新聞』余録を読みましたか?」と、昨夕刊の特集ワイド「日本よ!悲しみを越えて」(半藤一利さんへのインタビュー)とあわせて読むことを勧められました。

余録の方には、東電が仮払いずみの被害者に送りつけた賠償請求書類の煩雑さは、繁文縟礼(はんぶんじょくれい)=レッドテープと。ネット上の辞書には「規則・手続き・礼儀作法などが、こまごまとして煩わしいこと。繁縟」とあります。まことに、その書類は次のようなものです。

「ご被害者」の「お手続き」は「仮払補償金請求書ご記入」のうえ「住民票等のご準備」をしていただき「仮払補償金請求書ご提出」を経て「弊社」が「仮払補償金お支払い」をし、「ご被害者」が「仮払補償金お受け取り」ができたのだそうです。ここまで来た人にしか賠償請求書類は送付していないのです。

「お手続き」は延々と続いて、「弊社」が「示談書に基づくお支払い」をして「ご被害者」が「示談書に基づく補償金お受け取り」にいたるまで。

なぜ補償金なのか、東電に求めているのは賠償金であって、補償金ではありません。「補償してやる」ニオイがプンプンです。

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2011年9月20日(火)の井上力
6万人の大集会でした

明治公園の集会で撮った写真です。

↑ 横断幕の裏側は、「脱原発ポスター展」作品を転載しています

「兵庫県実行委員会」のバス2台は、19日早朝、台東区内のホテル前に到着、私は初めてこの種のホテルで泊まりました。就職活動の拠点となってテレビに映ったりします。かつて簡易宿泊施設(かんぱく)だったのだと思われますが、ホテルだらけのまちです。早朝から昼前までの利用という、まさに「簡易宿泊」を実行委員会が体験させてくれたのでした。昼食場所を探して泪橋から最寄り駅の南千住にかけて荒川区内 のごく一部を歩きました。真南に東京スカイツリー。

南千住は地下鉄とJR常磐線に加え、つくばエクスプレスが地上に顔を出す駅となっています。常磐線のずっと先は警戒区域。『岩手日報』が「東北3県で400キロ今も不通」と9月10日に報じています。

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2011年9月17日(土)の井上力
ナビつきで明治公園

11日の「さよなら原発9.11神戸アクション」の様子をユーストリームで見ることができます。

さよなら原発神戸ネットワークのブログhttp://kobenetwork.blog69.fc2.com/

をどうぞ。「さよげん勝手に非公式ブログ」と名づけておられます。

USTREAMで「神戸アクション」を検索することも可能です。

あすの晩から夜行バス往復で、明治公園での「原発にさようなら集会」へ行きます。大江健三郎さんが集会で挨拶されます。9.18柳条湖事件(満州事変)80年と脱原発、3.11以前は話題にもならなかった組み合わせです。

さようなら原発1000万人アクション

には、東京駅から明治公園へのルートが動画でレクチャーされています。 私のようなお上りさんで、迷子になった人はスマートフォンでご覧ください。スマートフォンでの動画ナビと団塊の世代の夜行バス。なかなかのコントラストです。

 

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2011年9月16日(金)の井上力
賠償と補償

原発事故の警戒区域から避難生活をしておられるMさんからお聞きした重要なこと2点。一つは東京電力の相談窓口を関西につくるべきだということ、もう一つは賠償相談ではなく補償相談と言ってのける東電の姿勢は、許しがたいというご意見でした。他にも経験や貴重なご意見をお聞きしました。

↓ 東電は損害賠償を「補償」と言うのか!

JCO事故の賠償は、巨大企業、たとえば運休したJRには一定額が支払われました。しかし個人商店はことごとく、泣き寝入りさせられました。売り上げの減少を賠償するのではなく利益の減少を賠償するという原則が「二次損害」をひき起こしました。住宅の売却も、事故前から売り出していれば売値の減少が補償されましたが、事故後、買い取り請求には応えず、事故前の相場から下がってしまった売値との差額は、賠償されませんでした。

上に引用したホームページの表現から、「仮払補償」「本賠償」を東電は厳しく使い分けをし始めているように見えます。運転者が交通事故に備えて払っているのは自賠責で、自動車交通事故損害「補償」保険ではありません。片方か双方が道路交通法などに違反して交通事故は起こり、加害者が損害を賠償する仕組みです。

「補償」は法な行為によって生じた損害を償うもの

「賠償」は法な行為によって生じた損害を償うもの

放射能を環境に放出すること自体が、それが仮に被害の拡大を防ぐため(ベント)であっても、犯罪です。ましてや人類史上初めて3基も同時に、水素爆発を惹き起こして人々の「居住の自由」を奪い、地球規模で放射能汚染をもたらしたのですから、これは適法行為ではありません。東電が行うべきは補償ではなく、賠償です。

不思議な賠償の仕組みで、被害者に健康被害を立証する義務が負わされています。交通事故なら「全治6日」とか、もちろん死に至るような大事故も含めて、客観的な被害の立証が可能です。

補償の方が、「救済」の対象が広がるという意味で「善意」で「補償」を使っているのでしょうか。審査会の議事録を精査してみなければいけません。客足の遠のいた焼き肉店や精肉店への「補償」があるという話は聞いたことがありません。

*** * ***

『なだ・平和のための木曜行動』に載せている「東電フクシマ この1週間」の、ここ3回分は以下のとおりです。

東電フクシマ原発 この1週間

東電フクシマ原発 この1週間

東電フクシマ原発 この1週間

434号/9月1日

435号/9月8日

436号/9月15日

東電が、賠償金支払いで29項目の算定基準(上限)を発表(8月30日)。交通費、原則1人1回5千円、宿泊費、1泊8千円。対象者は15万人。対象を政府指示による避難に限り、「風評被害」については大きな業界団体に限り、内容は不明。'99年のJCO(親会社は住友金属鉱山)事故の損害賠償が悪い先例に 野田政権発足を受け、作家の大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さんが記者会見。19日の明治公園集会成功を 鉢呂経済産業大臣が就任9日目の11日、辞任。フクシマを冷ややかに「死の町」と言い(9日)、記者に「放射能うつす」(8日)と。後任は「(被ばくしても)ただちに健康に影響はありません」の枝野幸男氏。「ただちに入閣するとは!」の声
1日、内閣府と文部科学省は、やっと7月4日に始めた福島原発周辺、警戒区域と計画的避難区域2,700か所の放射線量測定結果を地図に落とした「マップ」を公表。最高値は139マイクロシーベルト毎時       (アナログ版ではリンク先表示)経済産業省版は詳細地図
27日に菅首相が福島入り。知事との会談で「長期にわたって住めない地域」に言及、加えて「放射性廃棄物の中間貯蔵施設を福島に」 6日の閣議後記者会見で鉢呂経済産業大臣が「いずれ原発はゼロに」「本体工事未着手の中国電力上関は困難」 東芝はウェスチングハウス社へ1,250億円だして出資比率を87%まで引き上げた(6日)。「東芝はアメリカの原発を売る会社」となり「次の一手に悩む」と『日経』が13日

文科省が29日、2,200地点の土壌セシウム汚染マップを公表。半減期が約30年と長いセシウム137の最高濃度は、福島県大熊町で1,545万ベクレル/平米。換算すると毎時54.8μSv(マイクロシーベルト)。年間480mSv。政府は4月、基準を引き上げて年間20mSvまで福島県民はガマンすべしと言ってきた

1〜3号機で全電源喪失・炉心溶融などを予測した「緊急時対策支援システム(ERSS)」の解析結果を、2日、原子力安全保安院が公表。3月11日に首相官邸に送信されていた。半年たって公表

9日『毎日新聞』が、小出裕章・京大原子炉実験所助教のインタビュー記事を掲載「遮水壁いそげ」「2、3号機で、もし炉心に水があって完全に溶融していない場合、冷却に失敗すれば、なお水蒸気爆発が起きる可能性がある」など

30日東電は福島第一原発で急性白血病のため作業員=労働者が死亡したと発表。16日に元請け企業から報告を受けていた。8月上旬の1週間、この作業員は「ドアの開閉や放射線管理業務(放管)の仕事をしていた」、死亡診断書には「東電福島での仕事が原因ではない」と書かれている(?)など。29日には2人の作業員がβ(ベータ)線を17〜23mSv被曝と発表。「予想以上に大きい」と東電 福島原発3号機の圧力容器下部の温度が、5日事故後初めて100度を切った。冷却水の注水をシャワーのようにしたためと東電。燃料が圧力容器から格納容器へ、「メルトダウン」から「メルトスルー」あるいは「メルトアウト」していて、すでに圧力容器内の燃料は少ないという見方も 壊れた福島第一原発から海洋へ流れ出た放射性物質の量は3月21日から4月30日までに1万5千テラ(兆)ベクレルと日本原子力研究開発機構などが発表(8日)、従来の推定値の3倍
11日、メリケンパークでさよなら原発9.11神戸アクションが集会。河野太郎・衆議院議員もうったえ。歌、踊り、模擬店、再生可能エネルギー展示など。パレードも
29日、壊れている福島原発で「初めて格納容器に人が入れた」。ただし第二原発 壊れている福島原発を廃炉にする際、スリーマイル島の原発と同じように燃料取り出しを東電が計画していることが、8月31日、原子力委員会で報告された。燃料がどこにあるのか、まだ分かっていないのに。各紙一斉に「何十年かかるか」「難しい」と論評(1日) 5日から11日まで三宮のマルイ前で9プラス25改憲阻止・市民の会(原和美代表)が行った署名活動は、7日間で1,338筆(自宅周辺等で集めた署名用紙を届けてくださった分を除く)。10〜11日、同会は山口県上関(かみのせき)町へ交流団を派遣。島をあげて原発建設に反対する島民の会・山戸孝さんらを激励し、交流
兵庫県の発表(8月12日現在のデータを8月22日)では、登録している神戸への避難者数は189世帯、478人で、うち福島県からは109世帯、301人(今週は知事定例会見がなく、データは先週と同じ) 兵庫県の発表(8月26日現在のデータを9月5日)では、登録している神戸への避難者数は190世帯、472人で、うち福島県からは108世帯、293人 兵庫県の発表(9月2日現在のデータを、12日)では、登録している神戸への避難者数は190世帯、474人で、うち福島県からは108世帯、295人

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2011年9月13日(火)の井上力
闘病観察・27

母が脳梗塞で倒れて7年半たちます。やがて1年ぶりの「闘病観察」

週3回のデイサービス(ユニコの森2日とあらたか1日)、週3回の訪問介護および「ママランチ」(メインは70歳台半ばの元気な女性です)宅配の昼食、そして訪問リハビリ(あらたか)を週1回。ほぼ1年前と同じです。全曜日の朝晩と日曜昼の食べ物は妻、洗濯は妻と私。入浴の手伝い(介護保険法では入浴介助)は私。倒れたのが85歳で、いま92歳です。歯科の医院は玄関が急な階段で、この前からM先生にかわりました。毎食後歯を磨き、20本近く自分の歯ですが、前2本がグラグラしています。消化器と呼吸器は、あと10年くらい(102歳)は大丈夫のように見えます。難聴がすすんでいますが、耳鼻科には通いません。倒れる前に買った補聴器を外出のときだけ付けます。他に月1回の美容院。

ろっこう医療生協が小規模多機能を開設したとき(今年1月)相当考え、話し合いましたが、環境の変化が心配で登録しませんでした。鶴甲に小規模多機能ができるとき、再検討します。

ケアマネージャーのアドバイスで車イスが狭い団地向き、背の低い人向きの「新車」になりました。(1)ハンドリム(タイヤの外側についている車イスを漕ぐときに手で廻す黒い輪)を使っていなかったので、はずし(2)高さが脚の長さに合っていなかったので低いものに(3)フットレッグサポート(脚を乗せる台)がはずせるタイプに替えて、はずしました。

食事と入浴以外は「一人暮らし」でしたが、8月、お盆前から夜は、私が隣の部屋で寝ています。私がいないときは妻。右半身マヒに加えてバビンスキー反射で、歩行能力(?)は最近、3度目か4度目かの悪化があったように思います。

きのうは六甲道診療所の谷口先生(介護保険上の主治医)に月1回の診察をしていただきました。血栓ができたり毛細血管が詰まったりするのを防ぐため、「お茶を飲むのが仕事や」と、息子(私、介護保険上の主たる介護者)はきつく言い、谷口先生が薬をだしてくださいます。血圧を下げ、高脂血症を防ぎ、血液を薄める薬です。その副作用で先日、二の腕に長さ20センチほど幅6〜7センチ、皮膚が真っ黒になる内出血がありましたし、先週末からは目頭に内出血です。数か月前、ひ孫(私にとっては孫)が来たとき、3歳近くなってようやくモノを言い始め「おおばのアシ、ヨゴれとんなあ」と足の甲の内出血を見て言ったことがありました。とにかく軽く何かに当たるだけでその部分が真っ黒になってしまいます。でも、薬とお茶は欠かせません。

けさ、NHKのテレビ「まちかど情報室」を見て、母があるグッズに注目していました。右利き人間が右半身不随となり7年、トイレで身体を支えながらトイレットペーパーを利き手でない左手で使うことなど、訓練です。風呂で身体を支え、同時に洗う、字を書く、スプーンを持つ、ボタンの着脱、顔を洗う、歯を磨く・・・訓練を重ねてもうまくならないものがたくさんあります。5種類6錠の薬ですが、包装から薬を出すこともその一つです。「これは便利」と喜んでいる場合かどうか、新発明・新発売の利器ができ売られているようです。

「発明学会」が紹介

 http://www.hatsumei.or.jp/ryutu/01.html

 NHKの「まちかど情報室」9/13で紹介されていた製品

http://www.nhk.or.jp/ohayou/machikado/20110913.html

★このグッズは「薬の錠剤を外せるグッズ」で製品名は「おくすりパンチ」です。
問い合わせ:ぶんぶく、電話:095−847−4139

 
お年寄りの中にはたくさんの薬を飲んでいる人が居ます。最近の薬は錠剤で、しかもしっかりと包装されているので、一つぶ一つぶ取り出すことが大変です。そんな悩みを解消してくれるアイデアグッズです。一見、ホッチキスの様に見えますが、このグッズに、取り出したい薬の錠剤を挟み、上から押すだけで、錠剤が下の受け皿に落ちるようになります。原理は、先端につけられた出っ張りが錠剤を押し出し、下の受け皿に落とすからです。受け皿が有る為に手のひらに乗せる時も落とす心配がありません。又、穴の大きさを変えることができるので、細長いカプセルや大きな錠剤もこのグッズで取り出すことができます。
  http://ideagoods.biz/

脳梗塞は「脳の病気」ですが、脳だけでなく手や脚・足、目や耳、そして口の病気です。すべての内臓も右半分は機能が低下します。「口が悪い」のではなく、脳がつかさどっている口や舌の機能をマヒさせ、回復に相当の時間が必要です。法制度上は「疾病」とか「障害」と書かれています。

また脳梗塞患者は、身体を十分動かせないことによって人一倍、脳の機能の衰えが早まります。

障がい者の金銭負担は、相次ぐ制度改悪で激増しました。病人も健常者も、障がい者も、高齢者も、法律の下では「利用者」と呼ばれたり「受益者」とも呼ばれます。介護にかかる費用(負担)について、後日書きたいと思います。

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2011年9月2日(金)の井上力
モニタリングしなかった犯罪

以下の「広域モニタリング」を実施したので、その結果を公表するものである(!)

調査を始めたのは7月4日、原発が壊れて4か月たっていました。メルトダウンを認めてからでも3か月後のことでした。情報「晩発」。

従来の「マップ」は、航空機による測定結果や米軍からの情報など、あるいは研究者や報道機関によるものでした。今回の2,700地点のデータは、詳細な地名や建物の名前が入り、生活の臭いする辛いものです。

原発は事故が起きれば、とりわけメルトダウンなど起きれば「オワリ」と、どれほど何度も言われてきたでしょう。言ってきたのは政府であり、電力会社です。事故が起きた後、「オワリ」ではないと言い続けてきたのも、政府と東電でした。

大本営が本当の戦況をどれくらいの長さ、隠していたか、その長さとは比べようもありません。また「本当のことを言ったら混乱するし、本当のことを言うのは、つらい」という「善意」があるとしても、原発が壊れてから4か月も、このモニタリングをしなかったという不作為は、犯罪です。

警戒区域及び計画的避難区域における広域モニタリング結果の公表について(内閣府・文科省)


2011年9月1日(木)の井上力
焼けぼっくいに火をつけるな

フクシマ廃炉の工程表の検討状況を、けさの各紙が報じました。来年1月まで検討する途上です。原子力委員会の「中長期措置検討専門部会」資料。

資料第1号は東電、資料第2号は「日本原子力研究開発機構」「東芝」「日立GEニュークリア・エナジー」の三者連名。

恐ろしいことが<12.炉内燃料の臨界管理技術の開発>として次のように書かれています。「炉内燃料取り出しの(ママ)際し炉内状況が変化する場合・・・」と。

早い話が、ボヤで消防車が来て、消火し帰った後、再出火して全焼してしまう?

あるいは色恋の歳をとっくに過ぎ、昔の恋人同士が遭って恋に落ちる?ことを「焼けぼっくいに火がついて」なんて言いますが、炭になりかけ、くすぶっていた燃料を、引っかき回したりするとパッと炎がでて再び燃えさかる?

敵は酸素は要らない厄介な放射能です。中性子をあてればいつ再臨界に達してもおかしくない、難儀な代物です。「燃料取(り)出(し)、輸送、貯蔵作業時の再臨界を防止するため、中性子吸収材料と、これを利用した作業工法を開発する」と。

私らの廻り(もちろん素人ばかり)ではチェルノブイリのように石棺にすべしの声が3月からずっと続いています。

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