The New Socialist Party

1996年3月に結党された新社会党は2002年7月13〜14日、第7回全国大会で綱領を採択しました。

新社会党綱領は新社会党の公式サイトからご覧ください。

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自治体と新社会党

自治体民主主義の開花を綱領のなかでもっとも大胆にうたいあげている政党は新社会党です。「主権者は住民。労働者が主人公の社会を」・・・短い綱領ですが、12か所にわたって自治を掲げています。そのなかから次の4か所をご紹介します。

戦争と失業に反対し憲法を生かす共同戦線と政府
の樹立をめざします

 「憲法を生かす連合政府」の樹立をめざします。その政府は、民主主義を拡充するたたかいと、大資本から自立したさまざまな運動の共同の戦線に支えられます。そして軍事同盟を解消し、戦争協力はせず、憲法の平和と人権と民主主義の規定を社会のすみずみに生かし、自立性と独自性のある地方自治の発展を保障し、実現します。

私たちのめざす新しい社会主義社会
コミュニティーと自治を基礎とする
民主主義が満ちあふれる社会

 血の通わない弱肉強食の社会に代わって、お互いの顔がみえ、すべての人格が尊重される、地域的・社会的なコミュニティーが、私たちのめざす社会の基礎となります。このコミュニティーを支えるのは、一人ひとりが主権者となる直接民主主義です。

 国や自治体レベルでは議会制度など間接民主主義が不可欠ですが、住民投票をはじめ、常に民意が正確に生かされるよう可能なかぎり直接民主主義も重視して、間接民主主義を充実させる社会です。取り組むべき内容が深く検討され、弱い立場にある者の意志や人権が大切にされる発展した民主主義です。いいかえると次のような特徴を持っています。

@ あらゆる場に庶民のための民主主義が満ち溢れる、官僚主義に無縁な社会。
A 議会(代議)制度は、金権・腐敗が生まれる余地のない民主的な選挙制度と解職制度、労働者の平均賃金と同一の議員報酬による、多選のない社会。
B 住民の自治権が確立された、直接民主主義重視のコミュニティーが基礎となる社会。
C 女性も男性も対等な人間関係のもとで、平等に個人として尊重され権利が保障される社会。
D 高齢者も障害者もあらゆる活動に参加できる条件を地域につくる社会。
E 思想・信条・信教・結社などの自由も保障される社会。

発展に不可欠な平和革命
社会的共有化に際しての基本的な考え方

 所有形態は規模や性格等にしたがって国有、自治体有、協同組合有、NPO有、私有などの多様な形態をとります。

共同戦線に支えられる「憲法を生かす連合政府」
「憲法を生かす連合政府」の基盤

 私たちは、資本や権力から自立した労働者の運動、平和や民主主義、人権、環境などの多様な課題や要求と取り組む市民の運動、直接民主主義や自治のための住民の運動、これらとの共同・協力で人間らしい街づくり、農村づくりをめざす小経営者や農漁民の運動、国境や国籍を越えたアジアや世界の人びととの連帯の運動など、人びとのエネルギーと声を総結集した新しい政治勢力の形成に努めます。