2004年8月の井上力
中央市民病院の移転新築に反対です

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日付

見出し

8月26日(木) 「新しい神戸」の学習会
8月22日(日) 偽装と学習効果
8月19日(木) 前田純一さんのホームページ
8月18日(水) 沖縄でおきていること
8月11日(水) 闘病観察・7
8月10日(火) 養豚場向け貸しビル業の経営者
8月9日(月) 病院のとなりに養豚場が!
8月1日(日) 市民病院移転に反対しましょう

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2004年8月26日(木)の井上力
「新しい神戸」の学習会

29日に新しい神戸をつくる市民の会(代表・中田作成さんら)が開く学習会で、病院経営管理課が構想案を説明します。「22日の井上力」で神戸市からの説明を「出前トーク」と表現していましたが、中田作成先生から訂正の連絡がありました。

出前トークではなく、「講師派遣」「説明員派遣」だそうです。出前トークは公聴課所管で、今回は申請からの日数などの関係で、公聴課所管ではなく、直接、病院経営管理課が「市民の会」に来ていただくそうです。

昨年から始まった「パブリックコメント」(条例化はこの4月)で、事業局が市民団体の求める公開の説明に応じた例は、初めてかと思います。条例化の際に「短い期間では、説明を聞く間もない」と心配していたとおりです。

学習会は次のように行われます

新中央市民病院を考える市民学習会


8月29日(日)13:30〜17:00
兵庫県私学会館203号
(元町東口・山側2分)

第1部 神戸市からの説明(病院経営管理課)

第2部 報告と問題提起(井上力市議)

主催は
新しい神戸をつくる市民の会
(代表・中田作成さん他)

問い合わせは同会 078-382-8095 まで

 

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2004年8月22日(日)の井上力
偽装と学習効果

偽装事件が絶えません。吉田としひろさんが「偽装年金」という新たな概念を唱えています。よく学習したいと思っています。私は市民病院の移転・新築を誘導した「患者満足度調査」なるものについて、偽装と情報操作があったと考えています。

昨年8月に行った「患者満足度調査」を経営管理課は、新病院構想のより所の一つとしています。PDF形式のグラフは次のようなものです。(神戸市のサイトより転載)

何と7割を超える「市政アドバイザー」が市民病院の課題として「高度医療・特殊医療などを行う専門医療の充実」をあげています。他の回答群、入院患者や外来(通院)患者では35%程度で、しかも長期療養や高齢者医療が課題だと答えた人びとと、割合はほとんど同じなのですが、「アドバイザー」は、実に医療改革の先行きを熟知しているのです。

市会議員を対象にアンケートをとればたぶん、相当の高率になるであろうこの選択肢を、アドバイザーの方々は選んでいるのです。

専門病院化

高齢者
医療

長期療養対応

回答者数

外来患者

825(36.4%)

805(35.5%)

555(24.5%)

2,267

アドバイザー

509(70.1%)

247(34.0%)

(?)

726

入院患者

222(37.9%)

209(35.7%)

218(37.3%)

585

学習効果と言うべきか、情報操作の結果と言うべきか。

学習の中味はどのようなものか。「医は算術」よろしく、次の計算さえできれば病院経営ができる!という矢田市長の7月定例会見でのコメントが参考になります。

(目標の平均在院日数)÷(現在の平均在院日数)=A
(新市民病院の病床数)=(現在の市民病院の病床数)×A

かくして
先端医療センターの病床増加数Bは
B=(現在の市民病院の病床数)−(新市民病院の病床数)

で計算できるということになります。いまどきプロ野球と同様に、新規参入規制を残している(残すべきだと私は思っていますが)医療行政との交渉で、若干削られることはあるでしょうが、先端医療センターの思惑どおりという結果が見えます。

元気な人、一般人、圧倒的多数派の市民は、「長患いをしたい」なんて思っていませんから「平均在院日数」短縮に異論を唱える者は少なくて当たり前です。ただ、病院というところは、患った人が入院や通院をする所であるということが忘れられているだけです。

8月29日(日)13時30分から私学会館で「新しい神戸をつくる市民の会」(代表・中田作成さんら)が開く学習会で、神戸市「出前トーク」出前トークではなく、講師(説明員)派遣です。26日に訂正しました。のあと、私が「構想案」について報告と問題提起をすることになりました。力に余る大役です。プレゼンをつくろうとしています。お知恵を。そしてぜひご参加ください。

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2004年8月19日(木)の井上力
前田純一さんのホームページ

「オリンピックしかやってない」という不満と「オリンピックで寝不足になっている」という不満の声ばかり聞きます。私もその一人です。しかも両方の不満を同時に持つ不満分子です。

「報道がオリンピックに偏っている」なんて文句を並べていたらこれは、とんでもない間違いでした。前田純一さんのホームページをご覧ください。

「オリンピックのテレビ観戦に忙しいから、稲嶺知事とは会えない」なんて言っている総理大臣が、いま何に一生懸命であるか。先代が愛媛丸事件を聞いてまだゴルフ場から離れることができなかった総理大臣だったのとは、少し訳が違うようです。コンダクターは竹中平蔵、奏者は小泉純一郎。

オリンピックの影で、郵政事業という大マーケットを狙って、あるものはハゲタカのように、あるものはライオンのように、つまり生きた獲物も死んだ獲物もすっかり食い尽くす争奪戦が、着々と進んでいるようです。

自治体の指定管理者制度や、ダイエーを狙うウォルマートなどの企業買収事件とはケタが違いそうです。竹中さんを動かしているのは誰なんだろう。「見えざる手」だったりして。前田純一さんに聞いてみようと思います。

凡人は見えざる手により五輪観る

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2004年8月18日(水)の井上力
沖縄でおきていること

オリンピックの報道に打ち消されて、重大なできごとが関心から消えています。15日に○○さんが続けている「平和のための市民のつどい」に来神した照屋寛徳・衆議院議員から話しをお聞きしましたが、海兵隊ヘリが沖縄国際大学と周辺住宅地に墜落炎上した事件は、とんでもない経過をたどっているようです。

あすの「木曜行動」のビラに次のように書きました。ブッシュ大統領の米軍在外基地の再編問題、辺野古へのヘリ基地移設反対運動など、沖縄の情勢から目が離せません。

米軍は現場検証拒否、ヘリ運航再開
首相は知事の面会申し出を拒否

 沖縄駐留の海兵隊ヘリコプターが13日墜落・炎上し、残骸が基地の隣にある沖縄国際大学や周辺住宅地に飛び散りました。住民にけが人こそなかったものの、市街地にある基地の危険性を改めて示しました。

 危険が指摘され、撤去を求める声に反して「移設」を回答してきた米軍への怒りは頂点に達しています。

 県警は直後に現場検証の令状を取ったものの米軍はこれを拒否。撤去作業が遅れたばかりか、日本で起きた事故なのに日本の当局は事故原因を究明できずに終わりました。米軍は15日には、ヘリの運航再開を表明。稲嶺恵一・沖縄県知事は上京して首相に報告しようとしましたが、首相は五輪テレビ観戦を理由にこれを拒否。沖縄では「首相が現地に来るべきだ」という声が大きくなっています。

 以上、講演のため神戸に15日、訪れた照屋寛徳・衆議院議員のHPより。
 

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2004年8月11日(水)の井上力
闘病観察・7

「闘病観察・6」(7月14日)で書いた「退院の日」はその後、住宅改修の進み具合から1週間延期され、明日になりました。病院スタッフの皆さんにも、母のあとに入院する予定だった患者さんにも、ご迷惑をおかけしました。

手すりをつけ、トイレ、浴槽、台所の改修に加え、床の張り替えや窓わくの取り替えなど大規模になって、工期が私らが勝手に期待した期間ではおさまりませんでした。退院の延期はまさに「社会的入院」です。

退院後、デイケアへの通所や、訪問リハビリについては、まだ「順番待ち」の状態です。

いつも言いますが「患者が病院や施設選べる時代」という触れ込みと正反対に、実態は「病院や施設が患者を選ぶ時代」になっています。診療報酬の相次ぐ改定で、表向きの社会的入院は激減し、一つの病院での入院日数は激減しましたが、転院回数が増え、全体として入所・入院者数は増えました。国民医療費が高騰するのは医療技術の高度化だけが原因ではありません。人びとが「国に甘えている」からでもありません。

R町のMさんから電話があり、介護保険制度への怒りを、落ち着いた口調でじっくり聞かせていただきました。

「70歳まで働いた夫の年金は2か月あたりだと40万円強。介護保険料が2人で15,000円、震災でわずかな蓄えを取り崩し家を建てた際に、息子夫婦と同居した。いずれ介護で若い夫婦に世話になるかも知れないから。介護保険料は家族が何人でも関係なし。親子が近くに住んだり同居をしたら損だとでも言わんばかりの制度だ。任意加入にしてほしい」

少なくとも介護保険や年金制度の現状を語るとき、制度が「損得ずくめ」を計算して設計され、批判派も含めて「損得ずくめ」で議論し、結果として家族の崩壊、地域社会の崩壊、社会の崩壊を加速していることを考えてしまいます。

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2004年8月10日(火)の井上力
養豚場向け貸しビル業の経営者

きのう書いた「養豚場」の件ですが、独立行政法人・中小企業基盤整備機構の沿革は次のとおりです。

平成13年12月に閣議決定された「特殊法人等整理合理化計画」に基づき、平成14年12月に「独立行政法人中小企業基盤整備機構法」が公布されました。

中小企業総合事業団(信用保険業務を除く)は、地域振興整備公団(地方都市開発整備等業務を除く)及び産業基盤整備基金の業務を統合し、平成16年7月1日に「独立行政法人中小企業基盤整備機構」として新しくスタートを切ることになりました。

とgo.jpを拡張子に持つホームページに書かれていました。旧国鉄が民営化され、長期債務が消えたとたんに主要駅の駅ビルがどんどん建てられ、車両も新しくなったのと同じでしょうか。もっともエレベータや小さな駅舎の改修は自治体の懐だよりのようですが。特殊法人が「整理合理化」された結果、新規投資がバリバリできる状態のようです。

特殊法人を整理合理化した結果、わざわざ神戸で養豚場向け貸しビル業を「創業」できる!

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2004年8月9日(月)の井上力
病院のとなりに養豚場が!

市民病院移転に反対する声を急速に大きくしたいと思います。

神戸空港は朝7時から晩10時まで、地方空港としては最長の運用時間にする。神戸市はもっと長い運用時間を国に要求していた。ターミナルビルの建設を始める。駐車場は一定範囲を無料にする。市長が7月定例会見で触れたことが一気に動き始めました。

市民病院の移転先であるポートアイランドU期と空港島周辺で、ただならぬ(と言って、駐車場はタダにするのですが)動きが起きています。あの破たんした海上アクセス再就航問題もその一つでしょう。

ただならぬ動きのなかで、市民病院(移転先)のとなりに「養豚場」ができると言ったら、また奇想天外な、何かの勘違いだろうとお思いになる人が多いでしょう。

8月4日に神戸市が記者会見し、議員に配布した資料には確かに次のように書かれているのです。例によって非常にややこしいのです。

1)「中小企業基盤整備機構」という独立行政法人がある

2)中小企業基盤整備機構が神戸バイオメディカル開発センターを整備する

3)バイオメディカル開発センターの一部にテナントを募って、その入居企業を(国と神戸市は)育成する

4)賃貸スペースの一部を、「動物飼育・観察」のスペースとし「長期の経過観察を要する被験動物(主にミニブタ)の飼育管理及び観察を行う」

「公団」ではなく「機構」であることが「改革」だとか、「機構」が高級官僚の新しい天下り先かどうか、など訳の分からない話はとりあえず横に置きます。国と独立行政法人、そして神戸市との関係も主題ではありません。

ミニブタも気の毒としか言いようがありません。飼育・管理しやすく、1頭のお母さんブタは一度に5.5頭の子ブタを産み、体重が人間に近いというだけで「被験動物」なのです。製薬企業の名前がブタの種の名前になっているものもあるそうです。

ミニブタはどこにいるか。手近な場所をインターネットで調べたところ六甲アイランドにある「神戸動植物環境専門学校」にいるという情報がありました。かつて中央区にあった「神戸パストゥール・バイオ専門学校」が前身だそうです。

本題に戻れば、「夜の10時まで離発着する空港」ができ、800メートルの橋を渡った「夜間人口ゼロの人工島」に「病院」を移転させ、その隣は「養豚場」ということになります。養豚場が都市計画法上、市街地に建設可能かどうか調べてみます。

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2004年8月1日(日)の井上力
市民病院移転に反対しましょう

あすの『おはよう新社会党です』に、神戸中央市民病院の移転問題を書きました。タイトルは「説明求め反対意見を」です。7月29日の井上力とあわせてお目とおしください。

『広報こうべ』8月号で、神戸市は中央市民病院の移転構想を発表し、同時に「市民意見募集」を告示しました。

 築後24年の現病院が「老朽化」していて「医療技術の進歩に対応できなくなっている」などが移転・新築の理由としてあげられています。

 市民が誇りを持って公費を投じてきた市民病院の現状を簡単に切って捨てる態度に、新社会党は抗議します。

 「意見募集」に際して、一人でも多くの方々が説明を求め、反対意見を出していただくことを呼びかけています。

 「これ以上遠くへ行くな」「患者を選別するな」「誰の病院か」「これまでの経営責任はだれがとる」・・・

市民病院・移転の概略

◆先端医療センターとの連携のため移転

◆400億円で先端医療センターの隣に新築

◆現状の912床から600床へ、ベッド削減

◆独立行政法人などへ経営形態を変更

◆先端医療センターの増床

◆医療産業都市構想の臨床部門に機能特化

神戸市の意見募集

8月31日までに神戸市病院経営管理課へ

以下アナログ版では一部掲載

〒650-8570神戸市中央区加納町6−5−1
神戸市保健福祉局病院経営管理課
電話078-322-6244 FAX078-322-6056
電子メール、郵送、ファックス、持参可
構想(案)の概略 

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