2004年9月の井上力
市議会にも選手会があればなあ

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9月27日(月) 合併メリットない?
9月25日(土) 闘病観察・8
9月22日(水) 空港島は閉店前バーゲン
9月20日(月) 古田さんはエラい
9月11日(土) 増え続ける空き家
9月7日(火) 屋内の起工式
9月6日(月) 振幅の長い地震でした
9月2日(木) 風でこけた護岸

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2004年9月27日(月)の井上力
合併メリットない?

灘総支部の『おはよう新社会党です』は、'96年3月の結党以来363号を数えました。前身は'74年12月からの『おはよう社会党です』というタイトルで684号。

両方で1,000回をこえましたが、プロ野球について見出し付きの大きな特集は先週が初めてでした。タイトルは「損害賠償請求をするな」「企業は不買運動を恐れよ」。もちろん選手会のスト支持の立場から。

「ストは共倒れになる」「ストはいけない」。これだけ多くの人々がストを支持していても、まだこんなことを言っている人がいます。

『神戸新聞』がきのう共同通信の発信で掲載したシアトルでの「宮内義彦インタビュー」には驚きました。わがヘボ川柳「オーナーは切符売らずにケンカ売り」は、渡辺恒雄・元オーナーに向けられたものでしたが、この人にも当てはまりそうです。

ケンカを売られたと、神戸市の幹部が思うかどうかはわかりませんが。

●スト決行では、球団側にも選手会側にも『勝ち』はない
●黒字になりさえすれば『オリックス』の名前を外し、黒字分は社会奉仕活動や野球振興費に回しても良いとも思っている
●巨人が何かを変えようとすると、セ・リーグの残り球団から抵抗を受け、パ・リーグからは『おまえばかりもうける』と悪態をつかれる。だから、世間で言われる巨人悪者論は間違いだ
●(現状で近鉄との合併メリットは)何もない

合併騒動のあいだ、神戸の中心街にはバナーがぶら下がっていました。「合併反対」や「今年もタイガース」なら違和感はなかったのですが、何と「元気です。ブルーウェーブ」とかいうものでした。

「合併メリットは、何もない」のなら、合併はやめるべきです。やめて球団を楽天に譲ればいいという声は、いまも溢れています。

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2004年9月25日(土)の井上力
闘病観察・8

あすで、母が倒れてちょうど半年を迎えます。漠然と病名を知っている程度の病気であった脳梗塞が、とても身近な病気になりました。

MRIなどの機器が登場する前から脳梗塞はあり、治療法や予防知識もありました。最新の医学と関係なしに動脈硬化をどう防ぐか、血圧管理をどうするか、コレステロールや塩分がいかに悪いか・・・最新の医療機器を今も備えていない第一線の医師や保健士(婦)、看護士(婦)たちによって、考えは普及していました。

治療と予防の欠かせないもう一つの重要なことは、住宅です。母の住む団地の一室も、ようやく改修を終えようとしています。神戸では地域割りされ、灘区に6か所ある「安心すこやかセンター」の一つを訪ねたのは4月21日でしたから、以来5か月を要しました。

寒冷地の屋外トイレやフロを改善することに先駆的な自治体が力を入れたこともありました。時代は下ってバリアフリー、ユニバーサルデザイン・・・呼び方は一変しましたが住宅が改善される余地は、デジタル調理台やトイレ、さらには床暖房など、どんどん広がっています。

住宅改修助成は、介護保険に組み込まれた「介護リフォーム」・20万円以内の部分と、「上積み」とされる80万円以内の部分に分けられました。この4月から「上積み」部分の所得制限が兵庫県の指導で強化されたことも、前にふれました。

その住宅改修助成は、どうなっているのか。8月の研究会で児玉善郎先生(日本福祉大学教授)の講演をお聞きしたところですが、神戸での実績をグラフにしてみました。

意外なほど実績数字が少ない上、「上積み」部分について申請と実績のかい離が増えているように見えます。申請から助成までの間がかつて3か月要したことだけが、この原因なのかどうか、「安心すこやかセンター」で実務をするケアマネージャーの方々から実情を聞く必要があります。

住宅改修助成の実績
(神戸市高齢福祉課7月8日)

申請件数

助成件数

介護保険対象

'99年度

682

599

'00年度

528

461

2,185

'01年度

735

501

3,654

'02年度

842

585

4,694

'03年度

1,008

704

5,335

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2004年9月22日(水)の井上力
空港島は閉店前バーゲン

神戸空港島の使用料は450円/平米・月だそうです(9月17日の『神戸』)。駅前の一等地という理由で、駐輪場が月極で自転車1,500円、バイク3,000円です。しかもこちらは公道で、税金でつくられ管理されている場所です。

空港ターミナルのすぐ前は、神戸の場合たしかに「一等地」ではないのでしょう。住宅地にある新社会党灘総支部の事務所に賦課される土地の固定資産税は、概算ですが155円/平米・月です。建物への課税はもちろん別です。

余談ですが先日見てきた中部新空港・セントレアにはお風呂ができるそうです。神戸の場合は足湯です。どちらに人気が出るか、少し興味があります。

空港島の土地利用について、定期借地だとだれが固定資産税を払うことになるのか、借地料に税相当分は含まれているのか、その税相当分を、どういう形で神戸市は収入にできるか・・・「450円」が一人歩きを始めていても、市長は17日の定例会見で否定しませんでした。きのう本会議で私も触れましたが、否定しなかったので、どうもこの「空港島・バーゲンセール」は、本当のようです。

27万円/平米という空港島の売却対象用地の価格から判断して、450円/平米・月という借地料は、どう見てもバーゲンセールです。開港前ですが、閉店前のバーゲンセールか「店じまい大バーゲン」にとりかかったとしか思えません。

閉店前の大バーゲンは、いまや神戸市のお家芸です。

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2004年9月20日(月)の井上力
古田さんはエラい

どこへ行っても「古田さんはエラい」という感想ばかりです。

そもそも私らのような一般人にとって、「たかが選手のぶんざいで」とか「巨人がパリーグに行く」という発言が発端だったように思います。「スト反対」と言う人に聞いてみたい。「どんなストなら賛成なのか」と。

経営権の問題なので違法ストだ。損害賠償請求をすると言うプロ野球機構にも問うてみたいものです。ほとんどの労働組合が経営権に関わる問題で「なんでも賛成」しているのに、これほど倒産が多いのは何故でしょう。

クビ切り反対のストならいいとおっしゃる機構に問いたい。そのときはファンの野球離れは起きないのですか。

「たかがサラリーマンのぶんざいで」とか「わが社は海外に行く」と言われてだまされ続けてきた労働者の代表は、どう言っているでしょう。

連合が「同盟スト」を呼びかけるという夢を今夜は見たいなあ。これは夢どころか、寝言で言っても笑われそうです。でも連合が職場に署名用紙をまわしているそうです。スト権投票ではないようです。

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2004年9月11日(土)の井上力
増え続ける空き家

指定管理者制度を市営住宅まで広げようという議案が、14日から始まる定例会に上程されます。

まず行政事務を「サービス」と「公権力の行使」に分解します。公権力の行使は民営化しません。「サービス」つまり行政がつくった「市場」には営利企業の参入を、というのが「官から民」改革です。

「サービス」を受け取る側の人を、受益者と呼ばないとつじつまがあいません。病気になった人も、公立病院にかかると「受益者」です。仕事を休み、痛い目をするのに「受益」です。

およそ一人の職員が、朝の何時から何時までは「公権力」を「行使」し、何時から退庁するまでは「サービス」を提供したなどということが、明らかにできるものでしょうか。それを強引にやってしまおうというのが、「官から民へ」の「改革」です。

公営住宅の入退去の決定は公権力の行使で、・・・議論についていけません。「公の施設の管理」ではなく、これは「業務委託」ではないのでしょうか。

この年度は常任委員会が、「都市・消防」になったこともあり、神戸の住宅は、どうなっているのか、9月6日に企画調整局が発表した資料をもとに表とグラフをつくってみました。

 

総住宅数

空き家数

空き家率

'73年

421,800

26,600

6.31

'78年

477,100

44,700

9.37

'83年

514,800

60,750

11.80

'88年

556,790

62,710

11.26

'93年

615,700

61,700

10.02

'98年

632,300

74,300

11.75

'03年

714,600

91,400

12.79

いずれも、もとのデータは「神戸市統計報告04年第2回」です。供給過剰の住宅と増える空き家は、ついに総住宅数の12.79%になりました。そして「民間の」旺盛な住宅建設と住宅販売意欲。(98年のデータは、仮設住宅を除いています)

大手のチェーンではない、個人営業の不動産業の人々から「公営住宅に入れてあげたい人がいっぱいいる」。家賃も値崩れして大変・・・と。

まずは公営住宅の管理から、そして補修や建て替え・払い下げなどへと、議論が及んでくることは必至のように思います。指定管理者として手を挙げるのは、こういう町の不動産業の人々ではなく、公社と競争できる大資本ですが。

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2004年9月7日(火)の井上力
屋内の起工式

きょうは神戸空港ターミナルビルの起工式でした。折からの台風の影響で、現地ではなく場所を移してポートアイランドの商工会議所でおこなったそうです。「刈り穂の儀」なんてやるより、ポートアイランドU期の空き地の草刈りをすべきだ、とは口の悪い人。

「着工5年、抗議集会」は13日、市役所前で12時30分から行われます。中田作成さんらとともに着工の年から続けてきた集会です。

新社会党議員団は、1日、中部新空港(セントレア)を見学してきました。県議のいなむら和美さんも一緒でした。先週は、新聞各紙が関空10周年で、伊丹、中部国際、関空、神戸、4つの空港を様々な角度から比較していました。

1)名古屋空港から国内線が全部シフトする。2)国際航空貨物輸送を真正面に掲げ、その誘致を促進している(あのフェデックスの就航も決まっている)。3)中部地方の官・政財界の全面協力体制がある。4)愛知県・名古屋市とトヨタ自動車の地位が圏域内で断然強い。5)21世紀最初の万博が開催される。

という中部新空港に対し、関西空港は

1)着工の時は伊丹廃止が前提だったが、開港後国内線はどんどん伊丹へ戻っていった。2)伊丹の補完をすると称して神戸空港が開港する。3)「関西に危機感はあるが実行力がない」(トヨタ社長が関西へ来たときのコメント。8月31日『朝日』)。4)関西3府県と3政令市がバラバラで「オレがオレが」がめだつ。一人は女性知事ですから「オレが」とは言いませんが。5)オリンピック誘致に失敗した。

と言っても、名古屋もかつてオリンピック誘致に失敗しましたし、何より、住んでいる住民にとってどちらが幸せか、わかりません。関空の地元は借金と空き地で大変ですが。

3空港、計5本の滑走路に関わる財政負担や乗客確保、荷物の確保に、責任を持たされる神戸がいちばん大変です。借金と空き地の悩みも関空と同じです。

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2004年9月6日(月)の井上力
振幅の長い地震でした

昨夜の2度にわたる地震は、ちょっと怖かったです。晩7時の方は今朝のビラづくりをしていた事務所で。道路に出たご近所の皆さんと「よう揺れましたなあ」なんて話しをしました。夜12時の方は、長い間揺れていました。40秒という説や1分という説も。兵庫県南部地震とちがって振幅の長い地震でした。被害も伝わってきています。

けさの『おはよう』は、郵政民営化問題。土曜日に前田純一さんに来ていただいて、学習会を開いた成果を載せたつもりです。

「競争が大事」「でも銀行や他の民業に勝ってはいけない」こんな答弁ばかりだったように思う「神戸市会・外郭団体に関する特別委員会」を思い起こしました。その委員会の審査も、予定はきょうで終わりました。

郵政でも持ち株会社がつくられ、そこに高級官僚は身分を移すそうです。自治体で進む「官から民へ」も流れは一緒で、役所の各局が「本家」として子会社の人事その他を仕切り、外郭団体の職員と仕事は「整理・統廃合」されます。

一応、「民間にできること」を各局は公募しますから、民間団体として(各団体は)応募しますが、勝ち残る可能性はきわめて低いのです。なぜなら「民業を圧迫してはいけない。それをわきまえて競争を」という、ルールなのです。

それでもかつての財閥の本家よろしく、持ち株会社たる神戸市トップが団体の社長や理事長ですから、それなりに団体は温存されます。外部評価は団体の廃止を勧告していません。累積欠損があっても、債務超過に陥っていても、「本家」の意向には逆らえません。逆に「民間でできること」はすべてリストラの対象です。

北海道や千葉では民事再生法で特定調停を申し立てる・・・つまり銀行に借金の棒引きを迫らなければならないほど、債務が増えた住宅供給公社は、神戸ではどうなのでしょう。きょうの審査団体でした。

昨年、同じ委員会で出された「予定損益」(予算)では26億円の累積欠損ということでしたが、今回明らかになった決算では64億円。これから十数年かけて、「賃貸事業の収益で、分譲事業で生じた欠損を解消する」のだそうです。あの特優賃で、公営住宅管理で、復興住宅の管理で儲けをひねり出し、失敗した分譲事業の赤字を埋めるのだそうです。

働けど働けどなお累積の赤字は減らずじっと手を見る−−神戸市住宅供給公社の固有職員

ではないでしょうか。

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2004年9月2日(木)の井上力
風でこけた護岸

おおむね2号線より南の街路樹が、塩害で枯れ始めています。相当大きな家屋の被害もあったようです。「木曜コラム」にも書きましたが、六甲アイランド南のフェニックス事業の護岸被害を『毎日』が昨日の朝、カラーの航空写真入りで報じました。

残念ながら『毎日』サイトには航空写真はないようです。9月1日「広域臨海」「処分場」などで検索してください。

思えば1995年1月31日、神戸市港湾審議会が決めた『六甲アイランド南」の埋め立てが、大半はその後凍結されましたが、「がれきを海に捨てるのは当たり前」「横浜の山下公園も、関東大震災でできたノダ」なんて言いながら、フェニックス事業が続けられてきました。

「護岸が風でコけた」?風で転けるものではないですが。埋めたて技術という点では、自他ともに誇ってきた神戸市みなと総局の仕事(護岸の築造と管理)にしては、あまりにも・・・。

*** * ***

8月30日にアップした「STOPザ病院移転」の「ページ・ロゴ」・・・とは言わないのか・・・リンクイメージを織田佐一さんがつくって送ってくださいました。あわせて、先端医療振興財団が債務超過に陥っている表とグラフを追加しました。ご覧ください。

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