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最近はフェイスブックへの短文投稿ばかりです。

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2017年2月6日(月)の井上力
井上たみが亡くなりました

去る2月2日、老衰で母・井上たみが亡くなりました。97歳(享年98歳)でした。お陰をもちまして2月5日、お葬式を滞りなくすませることができました。以下は私の会葬御礼のご挨拶です。

本日はこのようにたくさんの皆さまにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。喪主の井上力です。

母は13年前、85歳の誕生日の翌朝、卒中・脳梗塞で倒れ、このとき初めての入院生活を経験しました。以来、長い車いすでの生活となりました。谷口敏光先生をはじめとする、ろっこう医療生活協同組合、県の障害者施策、神戸市の介護保険制度の下で、ご近所の皆様にお支えいただきました。

その前のひと区切りは、定年後、神戸に引っ越して、何度目かの人生の再出発をし、鶴甲白寿会や同じ団地の皆さま、四号館の皆さま、ろっこう医療生活協同組合、社会党や新社会党、愚息・私の選挙などで、新しい多くの友人の皆さまに、暖かく迎えていただきました。墓参りをし、旧友を訪ね、さいたまの長女宅を訪ね、旧友たちと長い電話を楽しむ日々でした。保育所の送り迎えに始って、神戸とさいたまの4人の孫の成長を暖かい眼差しでサポートしてくれました。

故人は倒れた後も、皆さまへの感謝の気持ちをずっと持ち続けていました。誠にありがとうございました。故人に成り代わって厚く御礼を申し上げます。

母が生まれたのは三重県の甚目(はだめ)村で、1919年・大正8年3月25日でした。
第一次世界大戦が、ロシア革命やドイツ、中国、朝鮮半島をはじめ世界で起きた革命運動に恐れをなして終わり、青年が戦場から帰ってスペイン風邪が拡散し、4千万人が命を落としたピークは、その前年でした。同学年の子どもが少なく、母はその後の進学などが楽だったと振り返っていました。母の父は国鉄勤務で亀山、八尾、柏原、郡山、五条、湊町(現・難波)などを転々としました。
同世代の方々と同じように苦しみ、楽しみ、喜び、哀しみ、怒り、「生きた」、同じ苦難の経験を重ねました。
母がその父母から離れて武庫川高女に就職した直後、駅長だった父親が若くして他界、官舎を出て、三重県に帰りました。津高女の教員として母娘2人が、始まった太平洋戦争のなか、心細い暮らしだったと想像します。男が大陸へ行き姿を消し、やがて結婚した私の父は、敗戦の年に予科練の「海軍教授」として土浦へ「単身赴任」してしまいます。女学校での「職場結婚」で、予科練を志望した事情は「それが分からない」と母は言っていました。一人っ子で、家督相続を定めた民法下、「家」が婚姻を許可する時代、母は貧乏な青年と結婚し、母の母は義弟の養女になります。
敗戦の年に長女・和子が生まれ、7月には津で空襲に遭い、8月15日を迎えました。睡眠不足と空腹で、終戦は喜び以外の何ものでもなかったと語っていました。
夫(私の父)は「戦犯」で復職がかなわず、やがて天理中学に単身赴任、私が生まれる前に母は退職し、天理での生活を始めた直後、夫(私の父)は結核で亡くなり、また津へ帰らざるを得ませんでした。

母の父が心筋梗塞で亡くなったのが1941年・昭和16年、母の夫が亡くなったのが1951年・昭和26年でした。結核、最後の大量死の年です。ストレプトマイシンは10年前にアメリカで完成していました。母はこの10年間に2度、家族を失って故郷に帰りました。

同世代の方々が苦難を味わった自然災害にも、遭遇しました。
「大阪駅前に赤十字のマークがついたテントが張られ、救護所ができていた」関東大震災は4歳半のときでした。津空襲から9年後、建てたばかりの自宅は13号台風で畳の上、30センチほどまで水浸しになりました。津空襲から10年後の同じ日、女子中学生36人が命を落とした橋北中学校の海難事件。母は津女子高に「復職」していましたが、義務制の教員異動では当時の在籍教員を2年に一度、転勤させました。伊勢湾台風は津市のほぼ真上を駆け抜けました。そして神戸で阪神淡路大震災。「火攻め、水攻め、揺すり攻め」と語りました。災害でいのちを落とす人たちは「あとに残る人、不条理をただし、みんな仲良う暮らしなさいと言っている」というのが口癖でした。

母の母の晩年は「脳軟化症」と診断され、「恍惚の人」となりました。息子(私)とその先輩や同僚が、医療生協をつくり、医療生協に関わる話をとても喜んでくれました。男はみんな早く死に、女は長生きして「恍惚の人」となった経験から。

脳梗塞で2004年3月に倒れたあとも、(妻にはずいぶん厄介をかけましたが)私は食事と風呂は母の住む1階でしたが、寝るのは4階でした。母の隣の部屋で寝るようになったのは数年前からです。

ベッドの母は、どんな夢を見ているんだろうか考えました。子どものとき、柿の木から落ちて右腕を骨折した頃の、父母がいて、とても楽しかった頃のことだったでしょうか。武庫川高女に勤め、下宿先の子を連れて六甲ケーブルに並んだその行列の長かったときのことだったでしょうか。日曜日に歌を歌い、水害のあと年中行事となった、畳をあげて干し、床下に石灰を撒き、窓ふきをした頃のことだったでしょうか。女子高で、縫製工場への就職がままならない時代を迎え、家庭科教育のあり方を同僚と論じた頃のことだったでしょうか。・・・・・

思えば親不孝の限りを尽くした私に、母は倒れて名誉挽回の機会を与えてくれたのかもしれません。ちょっとだけ、それができたのかとも思いますが、親より後まで生きたことこそ親孝行です。許してください。

昨年末28日から1月26日まで灘診療所に入院し、肺炎、心臓弁膜症の緩和治療をしていただきました。その前後、小規模・多機能施設とががわで、看ていただきました。
勧めていただいて私も、とががわに昨年末一泊し、亡くなる前の日も、母のベッドのとなりで寝ました。3泊目、2月2日22時35分、母は静かに息を引き取りました。
「最期を看取る」ということの言葉の軽さと、現実の重い、重い、重さをまなびました。スタッフの皆さんの「高齢者の尊厳」を再生しようとする理論と実践の統一を肌で感じ、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。皆さま、本当にありがとうございました。

司会者からもございましたように、友引や斎場の休日の関係で、すでに骨になった故人とのお別れとなってしまいましたが、本日は誠にありがとうございました。
なお遺されました私どもにも、故人同様にご厚誼のほど、お願い申し上げまして御礼のご挨拶といたします。
ありがとうございました。
 


2016年9月5日(月)の井上力
憲法を生かす会・柳条湖事件85年ツアー

9月17日、但東町へのツアー、参加者募集中です。

『遙かなり墓標』(春木一夫著・神戸新報社1969年)に金井元彦知事(当時)が「すいせんのことば」を書いています。

「・・・彼らは時流の要請に応じて挙村開拓団を組織して北満の地に移住したが、不幸敗戦に直面し、最大な痛苦の中に多数の犠牲者を出したのである。・・・」

戦争末期、青森県知事だった氏は、'46年1月4日、公職追放されましたが、'55年、阪本勝知事が迎え副知事就任の後、1962年から2期8年、兵庫県知事でした。2014年8月23・24日、御影公会堂(神戸市東灘区)で行われた「空襲・戦災を記録する会全国連絡会議」の神戸大会で、下記の出来事が紹介されました。(『検証・防空法』早稲田大学の水島朝穂教授と、大阪空襲訴訟の大前治弁護士の共著)

金井元彦・青森県知事の発言

「敵機は本県を爆撃したが、被害はかすり傷程度のものだ。これくらいの空襲で驚くようでは問題にならん」
「都市には防衛と生産強化のために、いやしくも働ける者は全部残る」
「一部に家を空っぽにして逃げたり、田畑を捨てて山中に小屋を建てて出てこないといふ者があるそうだが、もっての外である。こんな者は防空法によって処罰できるのであるから断固たる措置をとる」   (東奥日報1945年7月18日付) 

『遙かなり墓標』は相原俊介と美奈子を主人公とした小説で、「あとがきにかえて」を栗山要氏が書いています。「あとがき・・・」によると、春木一夫氏が町役場応接室で聞き取りを重ね'67年から農業誌『経営と生活』に19回連載された『小説・分村高橋郷』の出版です。

昨年の村全体の産額は3,462石であった。作付面積は193町2反だったから、反当りの取れ高は、1石8斗となる。太平洋岸の平均よりも、反当たり1石以上も少ないのだ。・・・「適正農家の戸数」が役場から発表された。・・・一戸当り田8反、桑畑1反半、畑5畝(せ)。これだけなければ農家の自立はできないというぎりぎりの線である。高橋村10部落の全戸数は521軒。これだけの耕地を分配するとすれば、239戸あればよいわけで、あとの282戸は、村にとって不要・・・  (1石=10斗=100升=1,000合=150kg 1町=10反=100畝=1ha=10,000u 引用者)

'42年11月、初めての村民大会・・・ '44年3月21日、304人が豊岡駅から出発(以上、『遙かなり墓標』)


2016年5月24日(火)の井上力
どこまで下がる実質賃金指数

5月20日に'15年度の実質賃金指数が厚労省から公表されました(毎月勤労統計)。「5年連続下落」と報じられたところです。『データブック』第1章で紹介したのは年末が原稿締め切りということで、暦年の'14年まででした。20日にでたデータをグラフにしました。

きのうの『おはよう』には'05年度以降だけを載せました。10年間で10ポイントの下落です。グラフではピークの'96年度(110.3)から'15年度(94.8)へ、15.5ポイントもの下落です。

なぜ下がり続けるか。朝日新聞はパート労働者の増加を一つのグラフにして分析しています。その9割が女性であるパート労働者が1,000万人になったこと、パート労働者を含む非正規労働者が2,000万人にも膨れあがっていること。4割に近づく非正規・低賃金の巨大な塊が、賃金を押し下げています。しかし、これだけでは原因を解明したことにはなりません。

非正規労働者が増加したから実質賃金指数が下落した。これでは「雨の降る日は天気が悪い」と言うのとあまり変わりません。

まず安倍内閣の「官製春闘」3年間の、この悲惨な結末を指摘すべきです。官製春闘ですから自力で、ストライキで、労働者が賃上げを実現することは、前もって封じられました。

アベノミクスの3年間は、その前の17年間とまったく同じカーブで実質賃金は下落し続けました。この3年間は、安倍内閣による消費税の引きあげ、為替操作による強引な円安誘導で輸入物価が上昇したこと。黒田日銀総裁の「悲願」である消費者物価の上昇は、製造業で(かれの考えによれば)製品価格が上昇する想定です


2016年3月17日(木)の井上力
『なだ・平和のための木曜行動』で紹介した『 データブック2016』

『データブック2016』を「なだ・平和のための木曜行動」で紹介してきました。

1 NO.638 1月14日

この20年間で日本の労働者は300万人多く働き、30兆円少なく受け取る・・・上のグラフは12ページより。

2 NO.640 1月28日

男女雇用機会均等法の30年は格差拡大の30年でした。

3 NO.641 2月4日

男女雇用機会均等法の30年は格差拡大の30年でした。

4 NO.642 2月18日

アメリカ・民主党予備選で勝ったバーニー・サンダース上院議員を応援する「サンダース世代」。日本でも「就職氷河期」('94年流行語大賞)以後の世代が雇用者の半数を超えた。

5 NO.643 2月25日

「女性が雇用の分野において均等な機会を得、その意欲と能力に応じて均等な待遇を受け」(均等法)て30年、女性の占める割合正規で31%、非正規では68%、パートに限ると88% ああ均等法!

6 NO.644 3月3日

3月1日総務省は1月の「労働力調査」結果を発表しました。派遣労働者の数は昨年後半に続き7か月連続して130万人台です。通年では第二次安倍内閣発足後3年連続して増加しました。

7 NO.645 3月10日

その9割を女性が占めるパート労働者数は1,000万人。安倍内閣登場から3年連続して労働時間数は減り続けています。10円や20円時間給が上がっても貧困から抜け出せません。

8 NO.646 3月17日

「保育園落ちた」「私活躍できねえ」は雇用問題でもあります。女性の占める割合は正規では31%、非正規では68%、パートに限ると88%。「就職氷河期」流行語大賞から21年。就職氷河期以前世代を含んで、女性はどの年齢層でも非正規が6割(上のグラフ)。男女雇用機会均等法施行から今年で30年。 


2016年1月16日(土)の井上力
データブック2016

『データブック2016』(労働問題研究委員会・いずみ橋書房新社)が先週、出来!

第1章は私が書きましたので、とくにご批評をいただきたいと思います。ぜひともお読みください。表やグラフ満載です。

500円です。1冊のみの方は送料をいただくことがあります。10冊以上で2割引、送料無料です。

お申し込みはFAX.078-861-6566または03-3862-3689へ

「私が50万円、妻が25万円」というミクロきわまるたとえ話を持ち出して、平均賃金が下がるのは当たり前という安倍首相の答弁(8日)が話題になりました。安倍首相は衆議院の予算委員会(1月13日)で「10万円でもいいんです」とも「パートとは言っていない」とも、真顔で答えていました。もっと用意された答弁で、もっと真顔で私はマクロ分析についてどう経済の指標を見ていくかを分かりやすく話した」とも。

私は、安倍政権の3年間だけではなく「労働者階級は20年間に、300万人多く働き、30兆円少なく受け取るようになった」と『データブック2016』で書きました。

目次は以下のとおりです。第1章だけ詳しくしました。引用元を示しての転載も批判も大歓迎です。

発刊にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

第1章  働く人々の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

  1.雇用
    (1)雇用は史上最大 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
    (2)男女雇用機会均等法30年 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
    (3)失業率は減ったと言うが・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
    (4)非正規雇用バクフエ(「爆」増え) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
    (5)就職氷河期20年・生涯が雇用氷河期 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
  2.賃金は下がっている
    (1)下がりつづける賃金 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
    (2)賃金下落は20年間つづいている ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
    (3)縮まることない賃金格差 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
    (4)パート労働者の賃金も下がっている ・・・・・・・・・・・・・・・・・14
  3.労働時間
  4.残業代ゼロ法案と正社員ゼロ法

第2章  グローバル化と日本経済・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

  1.両極化する日本経済
  2.「長期停滞」の正体
  3.海外現地生産化〜低迷する国内民間設備投資
  4.低迷する個人消費
  5.少子高齢化、生産年齢人口減少と日本経済
  6.中国経済の前進と変化

第3章  社会保障と社会的配分・再配分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28

  1.貧困の増大と暮らしのひっ迫を見る
  2.格差拡大の推進を見る
  3.日本の社会保障の貧困さ
  4.消費増税は許さない
  5.富を庶民に取り返せ

第4章  地 方 自 治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44

  1.骨太方針2015による地方破壊を許すな
  2.新たな人事評価制度の導入反対、平等賃金を求めて闘おう!
  3.減少を続ける地方自治体の職員数と健康破壊の増大

第5章  子どもの貧困と教育・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・51

  1.放置できない子どもの貧困
  2.所得格差が学業格差をもたらせる
  3.社会的問題となっている奨学金
  4.希望を持てない日本の若者

第6章  TPP問題と農林業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59


第7章  戦争のできる国へ=安倍内閣の野望と闘う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64

  1.「積極的平和主義」推進の2016年予算
  2.強行採決された戦争法
  3.きく増額される防衛予算
  4.武器輸出も拡大される
  5.アジアで急増する軍事費
  6.南シナ海での主張の対立
  7.沖縄の仲間に連帯しよう


2016年1月3日(日)の井上力
初スタンディングに参加しました

女性たちの六甲道駅前スタンディング、もちろん今年初めての。がんばろうと勇気が湧きました。

あす朝は、今年初めての早朝行動です。印刷前の誤字のあるチラシです。2めんは毎月、吉田俊弘さん作です。


2016年1月1日(金)の井上力
今年を安倍首相退陣の年に

3年連続して年賀状を欠礼しました。

新年のご挨拶を申し上げ、決意を述べます。灘総支部事務所に貼った灘総支部一同からのポスターです。

今年は、国鉄分割民営化の法律が可決され('86年11月28日)て30年です。今年は男女雇用機会均等法が施行されて30年です。

「均等」な機会と待遇を女性労働者が獲得してきた30年・・・でないことを、間もなく(12日)出来の『データブック2016』がグラフや表で示しています。そして「労働者階級は20年間に、300万人多く働き、30兆円少なく受け取るようになった」と。一部書きました。

 

上は'15年版です。 500円です。FAXでお申し込みください。078-861-6566へ。

ぜんぜんお正月のご挨拶らしくなくなってしまいました。

18歳の春、京都のベ平連のデモ、初めて参加したデモと同じように、マルイ前で「安保関連法廃止!市民の集い」「ベ政治を許さない市民デモKOBE(36市民団体)」が行っている「市民と野党の共同行動」=2000万人署名運動に、わずかな時間でも、一日でも多く、先輩や仲間たちといっしょに立ちたいと思います。

そして3月21日、新神戸芸術センターに落合恵子さんを迎える大講演会

そして3月12日、白井聡さんを神戸に迎えて「神戸こども未来舎」が講演会。・・・ますますお正月らしくなくなりました。

どうか今年が皆様にとって希望の年であることを、そうなるようにがんばりましょう。今年が安倍内閣退陣の年となるよう、がんばりましょう。


2015年12月9日(水)の井上力
止めよう辺野古新基地

12月2日、高裁那覇支部で「代執行裁判」が始まりました。新基地の欺まんに満ちた経過と本質を15分のビデオが明らかにしています。

『堺からのアピール』から転載しました。

そして翁長雄志・沖縄県知事、沖縄県が提出した陳述書です。


2015年11月10日(火)の井上力
落合恵子さんを迎え、大集会の準備

9月10日、落合恵子さんが国会前で「(戦争法案反対の私たちの運動は)一瞬の火花にならない」平和を勝ち取る決意と戦争への怒り、平和への希望を燃やし続けようとうったえました。 

その落合恵子さんを、来年3月21日、神戸芸術センター(新神戸)に迎え、1,000人規模の大集会を開く準備が始まりました。


2015年11月9日(月)の井上力
翻訳してみました

以下は、『ニューヨーク・タイムス』11月4日の社説です。タイトルは“Denying the Will of Okinawans”ウチナーの意思の否定。

Japanese police officers in riot gear are dragging away grandparents; protesters are linking arms and lying down in front of military trucks. A local mayor is accusing the central government of lawlessness, and a governor is denouncing “iron-fisted rule” from Tokyo.

暴動対策モードの日本警察が祖父母たちを引きずり回している。抗議する人々はお互いの腕をつなぎ米軍車両の前に横たわる。(稲嶺進・名護)市長は無法の中央政府を非難し、(翁長雄志・沖縄)県知事が東京による残酷・冷酷な統治を弾劾している。

(大幅に省略しました)

Japan and the United States see themselves as nations committed to peace, human rights and democracy. Those claims have been tested by the failure to resolve the Henoko standoff.

日本と合衆国は、自身を平和、人権と民主主義を約束する国とみなしている。その主張は、辺野古の行きづまりによって試されている。


2015年9月7日(月)の井上力
関電は原発をやめた方が経営は安定

けさの『おはよう新社会党です862』に関西電力の7・8月の電気使用の実績を載せました。『神戸新聞』が5日(土)に掲載したグラフと、元のデータは同じです。「90%超えは4日」「90%超えは2日・のべ2時間」というように、表現が異なります。私の「90%超えは2日・のべ2時間」は、その日の最大使用量時刻の「使用量÷供給量」で計算しました。

8月28日が顕著で、使用量は2,100万KW/hそこそこなのに、供給量が少ないために瞬間、90%を超えています。上記2日と4日の違いは、一日のうちの最大消費時間帯ではない時刻に、供給量を絞ったため「使用率」が「その日の最大」となっているケースを含めるかどうかの違いです。

いずれにしても利用者の方は「関電離れ」が深刻です。来年4月からは一般利用者も新電力を選択できることになります。新電力にも原発維持の国費を分担させるそうです。「電気に色はついてねえだろう」?と。

グラフにつけたのは次の4行でした。

◆大企業など「関電離れ」
◆新電力の供給、全国で原発15基分(『東京新聞』5日)
◆原発なしでも関西電力「安定供給」(『神戸新聞』5日)
◆関電は再稼働のために圧迫される経営実態の公表を

関電のデータは「関西電力」「過去の電力使用実績ダウンロード」で検索してください。一日ごとのデータを別のエクセルページに貼り付けるという大変な労力。 


2015年8月31日(月)の井上力
上原カイザさんを迎えての半日

29日の講演会「子どもたちの未来が不安!!ヤメテ!!戦争法案」の場内看板は、フェイスブックでは画像が粗くてよく分かりませんが、実は、このように美しかったのです。画は大竹奈緒子さん、司会、三線演奏、歌の他に画家もやってくださったのでした。

孫崎享さん、向原祥隆さん、上原カイザさんの講演要旨は後日、実行委員会で確認後、公表されます。なお、参加者数ですが、予備の腰かけをだして230人でした。

上原カイザさんは2人の高校生実行委員や淡路・北淡町から家族ぐるみで来てくださった志田守さんらとともに、二次会(反省会・成功確認会)のあと、泊まっていただきました。

翌日つまり昨日は、2か所を見学していただきました。

ちびくろ保育園を田中英雄園長が案内してくださいました。また、ろっこう医療生協を金丸正樹副理事長がパワーポイントで紹介してくださいました。津野公男顧問も同席していただきました。いずれも日曜日朝からご迷惑をおかけしましたが、吸収力抜群の上原カイザさん、那覇で、沖縄で運動に生かしていただけるものと確信しています。<写真上>が上原カイザさんと田中英雄先生。<写真下>のマウスを持って説明中の人が金丸正樹副理事長です。写真奥は大学院生のKさんと就活中のMさん。


2015年8月17日(月)の井上力
8.29は集会とパレードへ

けさのビラでのうったえです。

保育園の保護者や元保護者と田中英雄さん(ちびくろ保育園)らが実行委員会をつくって「子どもたちの未来が不安!!ヤメテ!!戦争法案」と名づけ集会を開きます。大飯原発差し止め判決を受け、昨年7月、中嶌哲演さんを招いた集会につづいて・・・。

メインの講演は元外務省局長の孫崎(まごさき)享(うける)さん。近著『崖っぷち国家 日本の決断』で「戦争できる国」への警鐘を鳴らします。

辺野古反対、沖縄社会大衆党の那覇市議・上原カイザさん、再稼働した川内(せんだい)原発の現地から向原(むこはら)祥隆(よしたか)さんを迎えます。

保護者が三線(さんしん)を演奏し『種を蒔こうよ』を歌います。戦争法案を廃案にする9月のたたかいへ。アベ退陣の9月へ。ぜひご参加ください。

弁護士会呼びかけの兵庫パレードに合流します。


2015年7月31日(金)の井上力
表六甲ドライブウェイが仮復旧

 きょう17時、今年も昨年と同じ11号台風で通行止めになっていた表六甲ドライブウェイが仮復旧し、通行止めが解除されました(現地に行っていませんから市の予定)。ヘアピンカーブが何か所かありますが、旧料金所からトンネルを抜け、最初のヘアピンカーブが片側交互通行です。その先には「押しつぶされたヘアピンカーブ」と呼ぶべき難所・・・路線バスを走らせる阪急バスはとても上手に曲がれる・・・があります。ヘアピンカーブだということは、(道路構造令「既存不適格」?)急斜面に無理してつくったドライブウェイです。

片側交互通行の場所は以下。神戸市のホームページより

自然は、人が手を加える前の状態に戻ろうとする性質を持っています。急斜面に道路を2車線つくるだけでも斜面は急勾配になります。ヘアピンカーブでは、道路の山側も谷側も急勾配となります。崩落を防ぐために木を植えることもできません。いわゆる旧道で、明治の開発でつくられた登山道を拡幅し、ネットや柵で落石を防いでいるのがやっと、という状態です。国は「落石注意」という道路標識をつくっています。

いまは下のような標識と看板も立っているそうです。なお、右の看板はネットショッピングで「2,800円で販売」されています。

工事用看板枠付無反射片側通行

山上で働き、あるいは自治体職員の、Fさん、Nさん、そしてTeさんやToさん、市議の小林さんらのお話を総合すると、以下のような問題点が浮かび上がります。県会選挙でうったえたことも含めて。摩耶山については慈憲一さん

https://www.facebook.com/kenichi.utsumi.9

からの提案にもっと耳を傾けなければなりません。

・今回は3連休中の災害で、崩落か所の調査や復旧工事の見通しの周知が、とくに遅れた

・旧道の拡幅工事から半世紀以上が経過していることもあり、シェルターの設置など抜本的な安全対策が必要である

・運送業、配送業、郵便配達に従事する人々の安全、山上で暮らす人々の通行権と安全確保は至上命題。登山道の安全確保については、被害調査もまだまだの状態

・崩落防止の広葉樹植林、里山の育成、保水力の回復施策、公共交通(六甲ケーブルと山上バス)の充実、山上での車いすや自転車の貸し出し、燃料電池車の普及モデル地域、そしてもちろん災害対策など、六甲・摩耶の基本条例が必要

・(なお、アベノミクス・地方創成と六甲山は無縁状態。商品券は巨大企業だけ?)

・通行止め規制の開始が深夜で、当直職員が無事だったことが奇跡。「あとで写真を見てアスファルトの下が空洞になっている場所を車で走っていた」という証言もある

・山上の一般住民には、情報提供はテレビや新聞、ネットにとどまった

・'09年3月末で廃止された「道路機動隊」は復活すべきだ

・建設事務所に技術系職員が不足している。技術の継承もきわめて不十分。行革と民営化のツケがまわってきている

・議会は超党派で対処すべき課題である

・放置すれば人的被害に直結しかねず、「観光資源」の保全という観点からも対処を 


2015年7月16日(木)の井上力
戦争法案ついに

 戦争法案という「明白な」憲法違反立法が、15日委員会、きょう衆議院本会議で強行可決されました。民主政治の「存立危機事態」です。7月15日という日は、55年前、首相の祖父・岸信介が総辞職した日だそうです。

きのうの王子公園駅までの「女性行動」(名前がつけられていません)では、若い仲間・Uさんらがマイクを持ってくれたそうです。「わたしは小さいときから9条が好きでした」と。

きのうの夕方三宮で。けさは六甲道駅前がちょうど「木曜行動」。A3サイズの「木曜行動」は、初めてでした。もちろんウラは金子兜太さんの「アベ政治を許さない」。チラシを「受け取ってくれた人は1.5倍」とは、24歳のKさん。

 『東京新聞』社会面(31めん)は、国会前の抗議風景で、新社会党の宮川敏一・副書記長と新社会党のノボリ。

 『琉球新報』はきのうの国際通りのデモなどを伝え、2つの「電子号外」。一つは衆議院を安保法案が通過したこと、もう一つは、けさ辺野古埋め立て承認の経過を検証してきた第三者委員会が、検証結果を知事に報告したというニュースです。「瑕疵あり」と大きな黒ベタ白抜き見出しです。(電子号外は無料)

各紙は菅官房長官の談話を報じています。「日本は法治国家で、行政の継続性という観点から、既になされた承認に基づいて埋め立て工事を進めている」。


2015年7月12日(日)の井上力
堺からのアピール運動

堺からのアピール運動

 「戦後70年 平和をつなぐパネル展・堺〜戦争をふりかえる〜」を準備し、賛同人をつのっています。私も賛同人になりました。25日からです。

そのブログが紹介する動画は下記から。


2015年7月6日(月)の井上力
18日にいっせいポスターを

衆議院特別委員会の沖縄での公聴会を聴きました。『東京新聞』は夕刊トップです。

澤地久枝さんが呼びかけ、賛同の輪が広がっているポスターを、ゼッケンにして18日のデモに持って行きます。だいたい300円くらいの実費でできます。下はきのう鏡に写した「ゼッケンをつけた井上力」をスマホで写した写真です。ゼッケンが裏返っているわけではありません。髪の分け方が以前は鏡に写ると「変だ」と気づかれたものですが今やどっちでもよい・・・。まだまだ左右対称にはなっていません!

18日(土)11時30分・花時計前集合

デモのあと13時、東遊園地でポスターをかざして全国の運動と合流します。「集団的自衛権反対市民」(神戸学生・青年センター気付)の主催。

↑上はきのう。髪の分け方が鏡のなかとは「明白に」違っています。こういうのを「存立危機事態」と言うのです。「明白に」とは、それほど主観的なものです。


2015年7月2日(木)の井上力
チラシをとってくださる人が増えています

けさの『なだ・平和のための木曜行動』NO.612に載せた画像です。

百田尚樹氏問題。止まらない暴言の1週間をまとめてみました。


2015年6月23日(火)の井上力
70年の沖縄

team-inoueと名乗って2泊3日で名護と那覇に行ってきました。お世話になった皆さん、ありがとうございました。

きょうは沖縄慰霊の日「全戦没者追悼式」。遺族会の皆さんがのぼりを持って行進して式場に集まって来られました。11時50分開式の直前、那覇空港から緊急車両に先導され、安倍首相は大渋滞をつくりました。県民大会などのときと同様、渋滞で会場にたどり着けず、車のなかでラジオを聞いた人も多かったようです。

安倍首相の「静かに頭を垂れたい」「(平和への)不断の努力」「振興」=「繁栄」「負担軽減」という式辞は、何重もの意味で欺瞞に満ちたものです。

静かに頭を垂れて戦争法。憲法違反への不断の努力。普天間飛行場を機能強化して辺野古。・・・

安倍首相は「国内最大の地上戦」という認識をまず改めるべきです。「唯一」に改めるだけでなく、沖縄戦の本質、ひいては戦争の本質、基地の本質について、薄っぺらく「修羅の巷」と語ったこと。

私たちはきょう、平和の礎でSさんの祖父の兄弟たちの名を探し、「頭を垂れ」ました。無料開放されていた平和祈念資料館に入りました。

「大人から子どもたちへ 今 伝えられるもの」というテーマで読み聞かせ会が開かれていました。「沖縄戦と本土決戦」が7月7日まで展示されています。いっしょに行ったSさんとKさんのレポートに期待しています。


2015年6月20日(土)の井上力
沖縄・平和宣言

兵庫県弁護士会があす戦争法案反対の「大集会・パレード」。東遊園地からフラワーロードや市役所前に人があふれることを期待しています。

私は、あすから沖縄です。23日、70年の沖縄慰霊の日に、歴史的な平和宣言を首相と駐日大使を目の前に、翁長雄司知事が発します。

平和宣言を地元紙が報じました。きのう沖縄タイムス、けさ琉球新報。

政府においては、固定観念に縛られず、普天間基地を辺野古へ移設する作業の中止を決断され、沖縄の基地負担を軽減する政策を再度見直されることを強く求めます

普天間の固定化は許されず、「その危険性除去のために辺野古に移設する」「嫌なら沖縄が代替案を出しなさい」といった考えは、県民には許容できない

沖縄が恒久平和の発信地として輝かしい未来の構築に向け前進していく

関連することを、「木曜コラム」に書きました。フェイスブックで(道中を)「速報」します。


2015年6月11日(木)の井上力
安保から55年

安保条約の変質は、今度が初めてではありません。その最初の変質は'60年でした。砂川事件の最高裁判決は、安保条約を国会が承認するうえで、日米両政府にとってその前に急いで出しておかなければいけない判決でした。

砂川事件判決を海外での武力行使の論拠として持ち出す安倍政権の意図が分かりません。これを推せんした参考人が「憲法違反」と明言したできごとと同様に、オウンゴールにさせなければなりません。布川玲子、新原昭治、両教授の「砂川事件・伊達判決と田中耕太郎長官関連文書」でマッカーサー駐日大使(当時)が言ったように、「政治的柔道の型で言えば(in a form of political judo)、自分たちの攻め技がたたって投げ飛ばされることになろう」としなければ。

高村正彦・自民党副総裁は、きょう衆議院の憲法審査会で「砂川判決は集団的自衛権の行使を認められないとは言っていない」と述べました。「憲法には集団的自衛権を行使してはならない」という条文がないから「行使できる」と言うのと同じです。

ちょうど6月です。私は小学生でしたが安保の国会から55年です。


2015年6月4日(木)の井上力
十把一絡げ(じっぱひとからげ)

『なだ・平和のための木曜行動』第608号に載せた「大変な事態」です。チラシに手を出してくださる方も目立ちます。

説明不測の事態!説明不足ではなく、説明できない事態です。

10本の法律を一つにまとめたのだそうですが、十把一絡げ(じっぱひとからげ)と言いますね。値打ちのないものを束ねてみても値打ちはない。

安倍内閣は、首相が言いよどむ事態、それを「つまり」連発でごまかす事態、首相が辻元議員の議事を妨害する事態です。防衛長官が一日で答弁を変更する事態、閣内不一致をさらけ出す事態です。 


2015年6月1日(月)の井上力
研究会は金曜日です

『データブック2015』研究どころか、けさのビラ『おはよう新社会党です』に大変な失敗をしてしまいました。つくったグラフが間違っていたのです。厚労省の毎月賃金統計からデータをコピペしたのですが、「調査した全産業」をコピーすべきなのに「製造業」をコピーしてしまいました。正しくは下のグラフです。

お詫びをかねて「30人以上規模」のみですが、70年代からの推移のデータがあり、「平成以降」の年平均をグラフにしました。以下のとおりです。元のデータ

https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001134385&requestSender=search
https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&listID=000001134385&requestSender=search

上記、25および26のエクセル版です。


2015年5月25日(月)の井上力
『データブック2015』研究会のよびかけ

『データブック2015』の学習会を始めます。

日時・会場、今後の計画などはchikara<cg.mbn.or.jpまでお問い合わせください。

5ページのグラフです。その下の「問題@」の答えは「われわれは99%」などです。

問題@'09年9月にアメリカで始まった若者の抗議運動のなまえは?


2015年5月18日(月)の井上力
オスプレイは粛々と飛べない

きのうの「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会を報じる『琉球新報』の1・30めんを事務所の掲示板に貼りました。

オリバー・ストーン監督が琉球新報社を通じて県民大会に寄せたメッセージは以下のとおりです。(けさの『東京新聞』第二社会面)

5月17日の抗議行動にあたり、私は皆さんに対し敬意を抱き、支持を表明する。私はそこに一緒にいることはできないが、気持ちで参加している。あなたたちの運動は正当なものだ。「抑止力」の名の下に建つ巨大な基地は一つのうそだ。アメリカ帝国が世界中を支配する目標を進めるためのうそだ。この怪物と闘ってくれ。世界中であなたたちのように、あらゆる分野で闘っている人たちがいる。それは良識と、美しい世界を守るための闘いなのだ。

けさの『おはよう新社会党です848号』には、翁長雄司知事が県民大会代表団とともに24日(国会包囲デモ)上京することや、27日から訪米することを書きました。那覇に戻ってからハワイへ27日に発つそうです。

そのハワイで日本時間のけさ、海兵隊のオスプレイが着陸に失敗し炎上事故を起こしました。菅官房長官は「オスプレイは安全」と言ったそうです。ハワイ州知事が聞いたら怒りそうです。オスプレイは「粛々と」飛べません。

とくに普天間のオスプレイ運用について「5年以内の運用停止」という政府・前知事の約束について、翁長知事は県民大会で次のように触れました。「今日までの70年間の歴史、いつも困難の壁がある時には必ず話のごちそう、話くわっちーを沖縄県民にも国民にも聞かせて、そしてそれを乗り越えたら知らんぷりと、それが70年の沖縄の基地問題の実態だ」

政府はきょう「(1)事故原因などの速やかな情報提供(2)米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のオスプレイの運用は安全面に最大限配慮する」の2点を米側に申し入れたそうです(読売新聞)。粛々と申し入れたんでしょう。ああ積極的従属主義。 


2015年5月8日(金)の井上力
辺野古基金の快挙

辺野古基金に宮崎駿監督。けさの『琉球新報』が1めんトップ、夕刊トップは『東京新聞』など。設立のときの6人に加え、宮崎駿さん、鳥越俊太郎さん、石川文洋さん。

官房長官に「粛々と」聞きたいものです。「相当(総統?)お困りでしょうか」

名案があります。大成建設が近くは建設中の新港一突のホテルなど、神戸のベイエリア開発をはじめ各地で自然破壊に「貢献」してきた罪滅ぼしのため、いやモトイ、

大成建設自然・歴史環境基金は、1993年に設立し、以来19年間にわたり継続的に助成を行っています。現在および将来の人類共通の財産である自然環境や、歴史的建造物等の保全に資する事業に助成することにより、これらを次世代に継承し、もって人類の健康で文化的な生活を確保することを目的としています。

という理念を掲げている「大成建設自然・歴史環境基金」の巨額の原資をすべて辺野古基金に寄付すること。そしてもちろん、損害賠償請求を、しないこと。

辺野古基金は13日が、設立総会です。


2015年4月30日(木)の井上力
「原則事前」の危うさ

けさの木曜行動では、きのうの服部良一・前衆議院議員の講演(写真、はんてんの会・神戸学生青年センターの共催)をもとに、ガイドライン・日米首脳会談から戦争法制定への動きを訴えました。

消費税も海外での発言が先で法案提出はあとでした。積極的対米従属主義です。切れ目なく日米軍事一体化です。

服部良一さんは、沖縄県民大会(17日)から24日の国会包囲行動への結集と、それを準備する各地でのたたかいを呼びかけました。

きょう午後、記者会見が行われ、正式に決まりました。

沖縄県民大会(5.17)の実行委員会・共同代表は次の各氏です。

芥川賞作家の大城立裕氏/白梅同窓会の中山きく会長/稲嶺進名護市長/金秀グループの呉屋守将会長/かりゆしグループの平良朝敬CEO=最高経営責任者/連合沖縄の大城紀夫会長

5月17日(日)午後1時開会(開場は午前11時)・沖縄セルラースタジアム那覇


2015年4月26日(日)の井上力
音声読み上げソフトを探しています

Oさんが「音声・言語」を失って、金曜日に退院してきました。食道発声訓練・人工喉頭発声訓練に通うそうです。がんばれ!

補装具の助成もあります。電動式人工喉頭など。

つくったビラの校正を一太郎付属の「詠太」に、時折してもらっている私は、いずれOさんにタブレットと読み上げソフトを勧めようと思っています。主治医や発声訓練の先生の手を離れてからのことですが。

私の勧めは、でも、タブレットであれスマホであれ、両手がふさがってしまい、ベストどころかベターでもなさそうです。ミーティングや学習会などで使う、補助的な手段としてOさんに勧めようと思っています。

「考えたことを自動的に言語にし、発声してしまう機械」は、医療産業都市構想と同様、構想すること自体がナンセンスです。いのちを守るため、営々と患者の幸福のために積み上げられた医療の歴史を冒とくするものです。医師や療法士や、その他たくさんの関係者を冒とくするものです。

愚かとしか言いようのない医療産業都市構想の末路、KIFMEC(神戸国際フロンティア・メディカル・センター)病院問題が、大騒ぎになっています。


2015年4月23日(木)の井上力
戦争準備の常設機関

ガイドライン改定で、戦争についての常設機関を日米両政府が設置します。日本国憲法第9条は次のように書いているのに。

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。(2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


(米軍の)武力行使について「事前調整」する常設機関です。

先に引用した(9条)「戦争しない国」と戦争ばかりしている国が武力行使について事前調整!

切れ目なく「事態」がつづいて「事変」と「戦争」は、ないという「戦争ごっこ」(鎌田慧さん)です。

きのう各紙が載せた常設機関の図を、けさの『なだ・平和のための木曜行動』602号に載せるため描き直しました。転載自由。


2015年4月21日(火)の井上力
総括議論の柱は3本

またご期待にお応えできず、申し訳ありませんでした。「負けに不思議の負けなし」で、敗因ははっきりしています。一緒にたたかった仲間、とりわけ20代、30代の仲間を交え、総括の議論をどう深めるか、これからが正念場です。

「無所属チーム議会改革」は、尼崎市選挙区の丸尾牧代表が議席を死守(3位当選)したものの、推薦の私を含め4人が届かず。三田で現職の中田英一候補が維新に惜敗、西宮でも2新人が維新の現職(1月の補選で当選)に敗れました。道は多難ですが、丸尾さんががんばってくれると思います。

県会では40のうち17もの選挙区が無投票当選でした。号泣県議問題で自民系が過半数を大きく割り込みました。民主が激減し維新が伸ばしました。

神戸市内で維新は県議選に3人擁立、1人当選にとどまりましたが全県で9議席。また神戸市会で9選挙区10人が全員当選でした。市会で維新の会が六大会派の一つになりました。新社会党が存在感を発揮し小粒でも輝く活躍をする他ありません。

さて選挙総括の議論の柱は、以下の3点です。

@維新の「議会改革」(定数削減)と井上力の「議会改革」(号泣県議)の違いを理解してもらえなかった。また理解を得るための運動量が足りなかった。号泣県議問題を市民の怒りを背景とした市民運動へとつなげる努力もなかった

A「昔の名前で出ている」だけで、前回選挙からの4年間、国政選挙や知事選、市長選などの機会を含め、運動らしい運動をしなかった。井上力がビラをつくり(一部は吉田俊弘さん)、マイクを持つ週明けの「おはよう新社会党です」と「なだ・平和のための木曜行動」も、惰性でやっているに過ぎないと受け止められた

B高齢化問題、内なる高齢化問題。そして選挙への若者の参加、「井上陣営」の若者たち

箇条書きで要領を得ませんが、データも交えて文書にします。

ぜひ議論に加わっていただければ幸いです。


 2015年4月18日(土)の井上力
ご声援ありがとうございました

ご声援ありがとうございました。選挙結果は以下のとおりです。

市議選は以下のとおり。

号泣県議 小保方さん そしてKIFMEVC病院

昨年の号泣県議問題と小保方さん問題は、とても大きなできごとでしたが、今年も神戸国際フロンティア・メディカル・センター病院(KIFMEC)の大問題が発生しました。生体肝移植手術7例のうち4人も死亡。

霊安室が最上階にあることが注目されました。まさか霊安室の稼働率を上げないと出資者からクレームが?

新自由主義とグローバリズムのショーウインドーのような病院です。

当時、日経新聞が1めんトップで報じたことを覚えています。井戸知事がブラジル行きをドバイ経由にした7年前の「自治体外交」(日本の首長とアラブの首長)に、その後三井物産が加わってこの病院は、シンガポールへ進出するそうです。昨年11月に開院した病院です。自動車の部品取り工場は現地化が進んでいます。さて人間の部品取り病院は・・・。

トップページからはリンクしていませんが、サイト内の「いまどきの県政」2008年6月13日をご覧ください。


2015年4月3日(金)の井上力
県議選が始まりました

選挙期間中の更新は、フェイスブックで

きょう県議選が始まりました。9度目の選挙です。市議補選が1回。市議選が5回。そして県議選は3度目の立候補です。最初の立候補は'85年の市議補選でしたから、ちょうど30年です。

定例の早朝行動は昨年末で40年を迎えました。

死力を振り絞って勝利をめざします。

仲間たちが準備を重ね、きょうは午後1時から「出発式」。社会民主党・衆議院議員の照屋寛徳さん、無所属チーム議会改革の松本なみほさん、そして新社会党委員長の松枝佳宏さんも。とても贅沢な出発式でした。ろっこう医療生協の村上正治理事長に、原和美さん(新社会党県本部・前委員長)。過分の激励を(ちょっと日本語おかしい?)いただきました。

照屋寛徳さん

左は司会の金丸正樹・医療生協専務

村上理事長  右は松枝佳宏・新社会党委員長

原和美さん  右は松本なみほさん

後援会ユース代表の音頭で「団結ガンバロウ」。2月1日は気温4℃で半袖でした。4月3日はバケツで水を浴びせたような・・・

小林るみ子・市会候補

ご参加いただいた皆さん、誠にありがとうございました。 


2015年3月17日(火)の井上力
神戸空襲70年

きょうは神戸空襲70年。また、あの都市計画審議会から20年です。

2回の超大規模空襲は、きょうと6月5日です。いまお借りしている事務所は、70年前の6月5日に被爆した地域のど真ん中です。「電車道(山手幹線)の脇に遺体が並べられていた」などのお話しをたくさんお聞きしてきました。

下の写真は「神戸平和マップを作る会」の「平和マップ」に載せられた写真です。戦後、「電車道が接収され」「六甲飛行場」となりました。六甲口交差点から東の石屋川方面を撮られた写真です。道路が滑走路になっていました。周りに家屋らしきものがなくなったのは、70年前の6月5日です。

神戸市に寄贈した方がご存命のとき、私はよくお目にかかっていて、もっとお話しを伺っておけばよかったと反省します。

きょうは、のべ4時間ほど街頭に立ちましたが、「兄2人は特攻隊で」など、2人の方が戦争の話をしてくださいました。記憶を記録するための残された時間は、ありません。「侵略」「植民地支配」「反省」を言葉だけに終わらせようとして20年も経ってしまいました。時間がありません。今年、その「言葉」さえも・・・?


2015年3月12日(木)の井上力
井戸謙一弁護士が伝える朗報

きのうの福井地裁の判断について、井戸謙一弁護士が解説してくださっています。引用元のブログは「どこへ行く、日本。」です。 

昨年の福井地裁判決のように、本裁判に対する判決は、控訴されれば確定が遮断されますから、直ちに原発の運転を差し止める効果は発生しません。

しかし、仮処分決定は、直ちに効果が発生します。

関電は、原子力規制委員会からすべての認可をとり、地元自治体の同意を得ても、再稼働できなくなるのです。

市民と司法の力によって、原発の運転を現実に差し止める。

その歴史的な事態が今月末に実現しそうです。

原告団、弁護団では、決定告知の日、多くの人に福井地裁前に集まってほしいと思っています。

そして、多くの市民が、福井地裁の決定に喜び、裁判官に敬意を表し、差止め決定を支持しているいうことを全国に示したいと思います。

そのXデーは、3月26日か27日が可能性が高いのではないかと思っています。

関西電力が3人の裁判官の忌避申し立てをするというできごとや、3月末に樋口裁判長の異動があることなどについても解説しておられます。ぜひ井戸先生の解説を全文読みましょう。こんな嬉しいことは久しぶりです。


2015年3月11日(水)の井上力
仮処分がでるようです

仮処分申請を審尋している福井地裁の傍聴に行った皆さんから、朗報です。以下は松本なみほさんのフェイスブックより。もちろん私もシェアさせていただきます。

【拡散希望!大飯高浜原発差止仮処分】
3/11高浜原発の審理終結。3月下旬の平日「司法が原発再稼働を止める」重大な決定が出る見通しです。(決定の5日前に福井地裁から通知があります)決定日に福井地裁前に集まりましょう!皆さん今からご準備を!

被告・関西電力は、前回の審尋裁判長から「宿題」としてだされた「問題」の、答えを書けなかったそうです。

あすの「東電フクシマ原発この1週間」にも、次のようにシェアしていただきました。

◇高浜、大飯両原発の再稼働差し止めを求める仮処分申請で、福井地裁(樋口英明裁判長)は11日、午後3時から高浜3・4号機についての2回目の審尋(口頭弁論)。高浜については「結審」、3月中にも「判決」か(その5日前に開廷通知)。さよなら原発神戸アクションが傍聴

◇上記を県会「チーム議会改革」事務局の松本なみほさんがフェイスブックで速報


2015年3月9日(月)の井上力
アンケートご協力いただいています

きょうの『神戸新聞』1めんトップは「議会改革我こそ旗手」「政活費問題争点に浮上」「前哨戦各党が火花」でした。

きのうから、政活費問題のアンケートを始めました。下はその模様を伝える壁新聞です。実物はA0(エイゼロ)サイズです。

 

きのう・きょうと、大勢の皆さんに厄介をおかけしてその発送作業も終わりました。きのうJR六甲道駅前でお渡ししたアンケートはがきを事務所にお持ちいただいた方もありました。 


2015年3月6日(金)の井上力
アンケートのポスター

あすから集めるアンケートのポスターをつくりました。

ちょっと白っぽかった?

20日が県議会最終日で、ここで行われる「幕引き」に、チーム議会改革が明確な対案を示し、呼びかけます。アンケートの内容は・・・

つくったポスターはA1サイズ3枚が持ち歩き用、A0サイズは事務所に貼ります。


2015年3月5日(木)の井上力
チーム議会改革の決意

けさの木曜行動は、とても寒かったです。マイクは高浜原発と号泣問題が半分ずつ。

2日の 「チーム議会改革」の記者発表のシーンを松本なみほさんが撮ってくださいました。

下のどちらをクリックしていただいても同じユーチューブが始まります。

http://youtu.be/H8D9BvkiYFY


 

2015年3月1日(日)の井上力
あす「チーム議会改革」スタート

「チーム議会改革」があすスタートです。

丸尾牧さんがフェイスブックで公表しました。

「チーム議会改革」を結成します!
今まで県議会の中で、公費の支出実態などを調べ一人で問題提起し、県議会改革を進めてきましたが、公費支出の適正化、議会の機能向上などより大きな改革に繋げていくために、チーム(政治団体)を作り活動していくことにしました。明日記者発表する予定です。

○名称 「チーム議会改革」

○目的 閉鎖的で十分に機能していない兵庫県議会を改革するため、無党派、無所属で活動してきた人を中心に、連携して県議会改革を行います。

○主要政策 県議会改革 「見せる・身を切る・機能させる」 
〜効率的で開かれた議会改革を目指します〜
・情報公開 インターネット上で政務活動費領収書公開を
(実現するまで独自にネットで領収書公開)
・信頼回復  政務活動費1割ではなく3割カットに
(全国都道府県平均水準に 実現するまで3割分を返還)
・機能向上 一般質問 文書質問を含め「2年に1回」から「毎回」実施へ

○メンバーは、明日記者発表します。
 現職議員2名 新人3名 計5名 
推薦1名
※まだ検討中の方もいます。