「なだ・平和のための木曜行動」
あなたはどちら?
平和がすき? 戦争がすき?
非戦・非武装 強い国がすき?

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5年間、ブッシュ大統領の発言を中心にビラに載せてきましたが、弁士の欄を設けた関係でスペースが不足し、10月12日号をもってこの欄を休んでいます(12月25日)

井上力の木曜コラム 2006年10月12日更新
2003年11月20日以前木曜コラムばっくなんばあ
なだ・平和のための木曜行動は
2001年11月22日から
自衛隊撤兵までという
決意で、朝晩、JR六甲道駅で
ビラをくばったり、「演説」したり
話しかけたり・・・しています。
井上力はそのビラの
編集長です。
ビラの一つのコーナー・「戦争が好きな
大統領の論理」「平和が好きな日本人の
論理」をご覧ください。
  戦争が好きな
大統領の論理
平和が好きな
日本人の論理
第221号
10月12日
民族・宗派間の対立を解消し、治安安定に向け努力するべきだ。米国の役割は、すべての党派が対立を解消するためにあと押しすることだ。もう時間がない。(5日、バグダッドを今回も予告なしに訪問した、ライス国務長官。イラクのマリキ首相に) 毎日百人単位で遺体が首都で見つかる状況は、ずっと続いています。「時間がない」のは今に始まったことではなく、イラク戦争を始めてからずっとです。アメリカの中間選挙まで時間がない?
第220号
9月28日
(ビンラディンが逃走する)パキスタンの辺境地域に敵対的な領域があることは疑いない。だが、我々は捜索を続けており、彼を捕まえる。ムシャラフ氏のビンラディン追跡への協力に、何度も感謝してきた。我々は対テロ戦という共通目標を持っている。 パキスタンのムシャラフ大統領は、アフガニスタンへの越境攻撃の拠点がパキスタン領内にあるとカルザイ大統領から指摘され、腹を立てています。アメリカはパキスタン領を攻撃するか?
第219号
9月21日
国際社会がテロを武器にする過激主義者と平和を求める穏健な人々との間の、イデオロギーの戦いに巻き込まれているのは明らかだ。私の国は平和を望んでいる。イスラム教に戦いを仕掛けているという過激派の宣伝は間違っている。(19日、国連総会) ブッシュ大統領のあとで演説したイランのアフマディネジャド大統領の演説のとき、イスラエルの代表とともにブッシュ大統領は席を外していたらしいですね。「聞く耳は相手が持てばいい」?
第218号
9月14日
アフガニスタンやイラク、レバノンの情勢は、第二次世界大戦に匹敵する「専制政治と自由の戦い」だ。われわれが今こうした敵を倒さなければ、テロ国家や、核兵器で武装した過激な独裁者が中東にまん延することになる。(9月11日ホワイトハウスで) 仮にそのとおりイラク戦争が「専制政治か自由か」だとすると、スペイン、イタリア、イギリスなど、トップが交代したり撤兵した国は「専制政治を目指し」ていることになるのですが・・・。
第217号
9月7日
ビンラディンや仲間のテロリストは、レーニンやヒトラー並みに明確な意図を示している。・・・アルカイダやスンニ派過激派のように、イラン政権も明確な目的を持っている。彼らは、米国を中東から駆逐し、イスラエルを破壊し、・・・わが国は暴君に屈しない。 戦争を一緒にしてきたブレア・英首相が「来年5月31日に与党・労働党の党首を退任、7月26日に首相を辞任する」という報道や、もう一人の戦友コイズミも辞めることが嬉しそうだし。
第216号
8月31日
ニューオーリンズには独自の文化がある。人々が帰還し、その文化を取り戻すまで、復興は終わらない。連邦政府として長期的な再建支援を続ける。我々は(対策の)どこが悪かったのかという問題を検証している。(ハリケーン「カトリーナ」から1年) 世論調査では「カトリーナに対する大統領の対応が遅かった」が3分の2です。米議会はこれまでに1100億ドル支援を承認し、770億ドル使ったものの330億ドルは留保されています。
第215号
8月17日
レバノンは「世界的対テロ戦争」の前線だ。レバノンはアフガニスタン軍事行動やイラク戦争の結末と同じ道をたどることになる。34日間におよんだ今回の戦闘で、ヒズボラは敗北した。国連決議は暴力終結の追い風となる重要な一歩なのだ。(14日) 「事務総長は停戦しか言わない」とののしり、イスラエルの国連施設爆撃を容認し、停戦決議を引き延ばし、イスラエルがレバノンの奥深く攻め入る時間を稼いだうえに、よう言いますなあ。
第214号
8月10日
レバノンのシーア派民兵組織ヒズボラとイスラエル軍の停戦に向けた国連安保理決議に双方が全面同意することは、期待していない。イスラエルが和平の連携先を得られるよう、レバノン政府を強化しなくては。(7日、夏休みの私邸でライス長官と) 中東和平に貢献したカーター元大統領が「イスラエルが同盟相手としてきた米政権のなかで、ブッシュ政権は最悪」「誤りを正すことができるのは世界の世論だけ」と発言しています。
第213号
8月3日
イギリス政府が正式に抗議している件だけど、地下貫通爆弾をスコットランド(英)で積み込み、イスラエルへ運んだことは謝りたい。スコットランドの空港を正規の手続きを踏まずに使ったのは問題だった。謝る。(7月28日、ワシントンでの米英首脳会談) 昨年、イスラエルに米国は精密誘導爆弾など武器を日本円で数億円分供与すると約束しました。今回のレバノンへの攻撃に際して、これを「前倒し」するとも。英国の主権まで侵害して。
第212号
7月27日
(訪米したイラクのマリキ首相に)イラクの首都バグダッドの治安を改善するため、米軍治安部隊を増強する。今後、市内に米軍警察などを展開する。バグダッドの治安はいっそう悪化しており、(首相は)引き続き宗派間対立問題に取り組んでほしい。 イスラエルの標的はシーア派のレバノンです。イラクのマリキ首相はシーア派です。マリキ首相は合同記者会見で、米が即時停戦を呼びかけ、レバノン政府を支持すべきだと語ったそうです。
第211号
7月20日
コフィ・アナン(国連事務総長)って何者なのだ。あのやり方は気に入らない。基本的に、停戦案を持ち出せばなんとかなると思っている。・・彼にアサド(シリア大統領)に電話をかけさせて、なんとかしろと言いたい気分だ。(サミット昼食会でブレア首相に) マイクのスイッチが入っていると知らず、ペラペラと。レバノンを空爆し何百人も殺しているのはブッシュがけしかけているイスラエルです。小泉首相も影で何を言われているか調べた方がいい。
第210号
7月13日
(首脳会談で)小泉首相には、「(日本と中韓との)関係を改善できるよう望む」と伝えた。われわれの友邦が他の友邦や関係国と良好な関係を持つことは、わが国にとっての国益でもある。(11日、読売新聞社など世界の4新聞社との共同記者会見で) 首相訪米前から米国内では「アメリカの思い通りに中国や韓国を操縦できないだけでなく、靖国問題でトラブルを起こすコイズミをもてなす必要はない」という意見が強かったらしいです。
第209号
6月29日
小泉首相を大歓迎する予定。首相はエルビス・プレスリーの熱心なファンだって。プレスリーの邸宅で現在は博物館の「グレースランド」があるテネシー州メンフィスに招待する計画さ。ワシントンからメンフィスまで、専用機エアフォースワンに同乗許して。 ザ・タイムズは「目的はエアフォースワンで行くメンフィス旅行」、米NYタイムズも「北朝鮮はおろか中国や韓国への発言力を持たない首相にブッシュは何を求めるの?」(日刊ゲンダイ)
第208号
6月22日
イラク支援のカネを出すと言っておきながら、忘れている国もあるようだ。これからが正念場。忘れているなら思い出してほしい。自由と民主主義をイラクに植え付けるために貴重な命を犠牲にした人々のことを。(ヨーロッパ歴訪の途上、ウィーンで) EUの首脳は、ブッシュ大統領に対して、キューバのグアンタナモ基地での無期限拘束とすさまじい虐待をただちに止め、グアンタナモ基地の収容施設をなくすよう、強く求めるそうですよ。
第207号
6月15日
ザルカウィは、米国や多国籍軍を打ち負かそうとし、イラクをアルカイダの安息地にしようとした。その死はアルカイダへの深刻な打撃となる。「テロとの戦い」における勝利だ。イラクにおける困難だが必要な使命は続くが。(8日、ホワイトハウスで) ザルカウィ容疑者に懸けられていた28億円の懸賞金について、イラクのマリキ政権は「支払われる」と言い、米本国からは「米軍の功績だから払えない」と、「不協和音」が聞こえています。
第206号
6月8日
同性婚禁止の憲法改正案は、一昨年の大統領選挙で公約したことでもあり、いま、米国にとってきわめて重要な問題だ。同性婚を禁止したはずの一部の州で急進的判事がこれを認める判決を下しており、由々しき問題である。(5日ワシントンで) 支持率30%は、ブッシュ大統領の支持層である保守派も見放している証拠です。その保守派の支持を回復したいがために、自ら成立の見込みがないと表明してきた改正案に熱心です。
第205号
6月1日
わが国が自由なのは、自ら志願し海外で敵に立ち向かう彼らのような勇気ある国民がいるためであり、われわれは国内で敵に直面せずに済んでいる。戦死者たちはテロリストを打倒し、自由の大義を推進し、平和の礎を築いた。(29日メモリアルデー) 海外で戦争ばかりするから国内は9・11のように、「敵だらけの社会」になったのだと思うのですが・・・。「戦死英雄尊重法」をつくらなければ、だれも戦死者に敬意を払わないからでしょう?
第204号
5月25日

世界は、中東の中心で立憲民主主義の始まりという新しい動きを目撃した。正式政府の発足は、中東で自由の理念が勝利したことを明らかにするものだ。米国は3年間余のイラク戦争で「自由とテロ」の戦いの分水嶺にたどりついた。(22日シカゴで)

中東には民主主義がない、と公言しましたね。中東には自由がないと明言しましたね。あなたの目的は大量破壊兵器の除去にあったのではなくて、中東の新自由主義化と民主化だった?
第203号
5月18日
州兵6000人を不法移民の流入ルートであるメキシコ国境に投入する。移民が様々な形で米国を強化してきた伝統は維持したい。既に入国している不法移民に自動的に市民権を与えることはない。(日本時間16日のテレビでの「新移民政策」演説) 支持率低迷で、「移民排除」の保守派に気兼ねしながら、同時に低賃金労働力として移民を利用したいというホンネの演説ですね。資本には国境をなくし、人間の出入国には銃と鉄条網。
第202号
4月27日
ラムズフェルド国防長官とライス国務長官が、イラクを電撃訪問。イラク人政権の首相に指名されたシーア派宗教政党ダワ党の幹部、ジャワド・マリキ氏と会って、内戦状態になっているイラクに米国の支持を伝えるため。頼むから内戦やめてほしい。 ブッシュ政権の支持率はついに32%まで下がったそうですね。イラク派兵は間違いという回答は55%にあがったそうですね。戦争支持は開戦直後75%もあったのに39%しかないそうですね。
第201号
4月20日
ラムズフェルド長官をめぐる憶測には感心しない。長官は立派に任務を果たしており、わたしは長官を強く支持する。憶測は、様々な意見や各紙の一面で把握している。しかし何が最善か決定するのは私だ。かれが長官職にとどまることが最善だ。 イラクがうまくいっていないから生まれた「憶測」です。ブッシュ大統領の数少なくなった支持勢力のなかでも、最も強力な退役軍人会がラムズフェルド長官の辞任を要求。代わりに辞めれば?
第200号
4月13日
在日米軍再編をめぐる日米間の協議について、現在、最終的な検討に入っている課題は、もうすぐ解決されると確信している。日米両国の国益が両立する形になるだろう。近く最終合意に達する。(11日ラムズフェルド国防長官、ワシントンで記者会見) グアム島への米軍移転経費を、日本政府は「75%(九千億円)は高い。50%ならいい」などと発言し、さらに米軍に贈る滑走路を1本増やすという売国政策。 国を売る側がカネを払う交渉。
第199号
4月6日
第3海兵機動展開部隊司令部はグアム及び他の場所に移転。これは約7000名の海兵隊将校及び兵員、並びにその家族の沖縄外への移転を伴う・・・このグアムへの移転を実現可能とするための、適切な資金的その他の措置を日本政府は約束した。 その後、8千人へと移転の人数は増えたのですが、「適切な資金的その他の措置」は九千億円に膨れあがったのですね。世界に類のない約束、だれがした?手ぶらでは帰ってくれない用心棒。
第198号
3月30日
人気低落をばん回するため今度、首席補佐官にジョシュア・ボルテン君を任命したよ。パパが大統領だったときに通商代表部にいて、その後ゴールドマン・サックス証券幹部。ボクの政権では1期目から次席補佐官をし本当に役に立つ51歳。(日経) 大企業の経営者が政権の中枢に出たり入ったり。アメリカかぶれの竹中大臣が夢見る構造改革完成後の姿なのでしょうね。相場師が「この政権は有望株。さあ買った、買った」とやるの?
第197号
3月23日
米兵の犠牲は2316人だが、イラク人は3万人死んでいる。われわれがしていることは正しい。イラクの民主主義は近隣諸国に影響を及ぼし、改革を待ち望む地域の改革者らを奮起させるだろう。米国はイラクで成功する。(21日ホワイトハウス) いかに戦争が殺し合いだからと言って、米兵の2316人と比べイラクの民衆が3万人殺されたことを「戦果」風に強調するなんて。イラクへ行って内戦だけを残した歴史に残る大統領です。
第196号
3月16日
イラク駐留米軍は現在13万3千人。イスラム教徒が巡礼のため大規模に移動することに備え、兵力を増強する予定である。あくまでも一時的な措置であり、治安の悪化や英豪両国軍の撤退を補完するものではない。(ラムズフェルド国防長官14日) ブッシュ大統領の支持率は過去最低の、とうとう36%まで落ちたそうですね。イラク戦争について「開戦は間違い」も57%で、「間違っていなかった」は42%。「イラクで米軍不利」も60%ですって。
第195号
3月9日
シン・インド首相と私はインドの原発開発にわが国が協力することを約束した。インドは核施設を軍事用と民生用に分離し、民生用施設については国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れると誓った。その見返りとして米国が技術を提供する。 中国を牽制する目的でしょうけど、インドを6番目の核保有国として公式に認めたのですね。パキスタンやイランに対してとまったく異なるダブルスタンダードで、禍根を残す協定です。
第194号
3月2日
(出発前に)2期目の選挙で当選できたのは、投票日直前にビンラディンがビデオで私を攻撃し、それが有利に働いたからだ。・・・(アフガニスタンをタリバン政権崩壊後初めて訪問し、カルザイ大統領と会って)ビンラディンには、必ず裁きを受けさせる。 次の訪問先のインドでは、訪問前から星条旗が焼かれるなど、抗議の声が渦巻いているそうですね。その次の訪問先はパキスタンだそうですね。イスラム教の国ですね。失言にお気を付けて。
第193号
2月23日
ニューヨーク、ニュージャージー、フィラデルフィア、ボルチモア、マイアミ、ニューオーリンズの6港の港湾管理が、買収によって英国企業からUAE(アラブ首長国連邦)国営企業に移ったことに異議をはさむのは理不尽。港湾警備は国土安全保障局だ。 軍や警察の仕事でさえ、その一部を民営化していくと、乗っ取りや買収で妙な心配は増えるのですね。どこまで民営化しても、税金のムダづかいは減らないのですね。小泉さん、マネしないで。
第192号
2月9日
夫人はキング牧師の遺志を引き継いだだけでなく自らも遺産を残した。(米公民権運動の指導者故マーチン・ルーサー・キング牧師の夫人で1月末に死去したコレッタ・スコット・キングさん=78歳=の葬儀での弔辞。7日、ジョージア州リソニアの教会で) 「米国にはまだ貧困があふれ、健康保険の未加入者が数百万人に上り、戦費は嵩むが、貧しき者には恩恵がないことをコレッタも気づいていた」など、ブッシュ大統領批判の弔辞が続出。
第191号
2月2日
就任直後に起きたカリフォルニアの大停電とエンロンの経営破たんに際して、常に強調してきたように、どんなときでも市場をねじ曲げるようなことをしてはいけないということだ。市場が経済の病を自然に治療してくれるのだ。新自由主義は万能だ。 電力まで投機の対象とした結果、全米を揺さぶったエンロン事件と今回のライブドアショックはそっくりだと言われています。資本原理主義・市場原理主義は乗っ取り経済のバイブル。
第190号
1月26日
BSE問題で日本が輸入をまた止めてしまったが、たまたま短期の問題が生じても、市場開放の恩恵を牧場主が受けられるようにすることが必要だ。公平に扱われていることを確認したい。我々は止めていた日本産の牛肉輸入を再開したのだから。 大臣が早々と安全宣言をしたなどの後、世界一きびしい全頭検査を日本は始めました。ホリエモンの株交換や資金洗浄じゃないんです。BSE牛肉と安全な牛肉を交換などできません。
第189号
1月19日
地方で選挙があるからといったように、遅らせるための理由はいくらでもある。しかし、この問題に熱心な大統領と首相がいる中で、この作業を加速化させることについて全く同じ意見を持っている。(訪米した額賀長官に米・ラムズフェルド国防長官) 名護に飛行場を造らせることについて小泉政権とブッシュ大統領は、たしかに同じ意見かも知れません。でもその名護で市長選挙が、11月には沖縄県知事選挙が予定されているのです。
第188号
1月12日
中米5か国との自由貿易協定は順調だ。エルサルバドル、コスタリカ、ホンジュラス、ニカラグア、グアテマラのうち、コスタリカを除く4か国との間で交渉が妥結。コスタリカとも交渉は妥結。昨年8月2日、私がちゃんと国内実施法にも署名して完了だ。 「バナナ・ボート」の米歌手ハリー・ベラフォンテ(78)は8日、訪問先ベネズエラでチャベス大統領とテレビ番組に出演「世界にどんな暴君がいようと、ブッシュが最大のテロリスト」と述べた。(『スポーツニッポン』より)
第187号
1月5日
北朝鮮政府は国際市場で、米ドルだけではなく、円や人民元、ユーロなどに使われているのと同じ色のインクを購入している。北朝鮮が円や人民元の偽札を製造していても驚かない。(28日、元ブッシュ政権の国家安全保障会議部長マイケル・グリーン氏) 日本もアメリカも偽装大国です。巨大企業の粉飾決算から耐震強度偽装やカツラによる頭髪の偽装まで。でも情報の偽造大国にはなってほしくないと思っています。ウソは泥棒の始まり。
第186号
12月22日
裁判所の令状がなくても、私はテロを防ぐため通信の傍受をしなければならない。新たな攻撃を防ぐため迅速に行動し、(テロリストの)通話を察知しなくてはならない。既存の外国諜報活動監視法(FISA)に基づく盗聴だけでは、不十分だ。(19日) 最新の米国内の世論調査で、回答者の55%は、イラク戦争は対テロ戦争とは別のものと答えたそうですね。2年前の同様調査では57%が「イラク戦争=対テロ戦争」ととらえていたそうです。
第185号
12月15日
当初の侵攻と、その後もイラク人に続いた暴力によって、イラク人は約3万人が死亡したといえるだろう。同時多発テロによって私の外交に対する考え方が変わり、米国への脅威に立ち向かわなくてはならないと決心したのだ。(12日フィラデルフィアで) フセインが恐かったって何度もおっしゃいますけど、イラクに大量破壊兵器がなかったことは、他ならぬあなたの国内の調査結果です。あなたの同調者は、小泉首相と前原党首だけになる。
第184号
12月8日
米国にとって最悪の話が検証なしに世界を駆けめぐっている。(イラクで米兵死者が2100人というが)硫黄島の激戦では40日間で2万6千人の死傷者をだした。これが太平洋戦争のすべてではない。イラクも同じ。(5日ラムズフェルド国防長官) 長官もブッシュも開戦当初、大量破壊兵器をフセインは隠し持っていると、言い続けていました。ウソだったのです。大量破壊兵器がなかった事実は、たしかに米国にとって最悪の話です。
第183号
12月1日
「テロリストに対する勝利なしで、米兵を帰郷させたいとは思わない」「(撤退の)議論があることは知っているが、それは間違いだ。米兵や敵、国際社会に対し、誤ったメッセージを送ることになる」(29日。30日にメリーランド州アナポリスで「重要演説」) 支持率30%台の大統領は、現在15万5千人のイラク駐留米兵を来年夏までに10万人まで減らしたいらしいのです。息子をイラクで亡くしたシーハンさんの座り込みは、まだ続いています。
第182号
11月24日
モンゴル共和国はイラクに120人、アフガニスタンに約50人の兵力を派遣している。モンゴルの民主化は地域と世界の模範例だ。イスラム原理主義と共産主義は、どちらも自由への願いには勝てない。(米大統領として初めて訪れたモンゴルで21日) 今回の外遊の最初の訪問地・京都では「日本の戦後民主化と復興は世界の模範例」って言ってましたね。最後の訪問地も「世界の模範例」ですか。4か国歴訪のなかで「模範例」でない2国は?
第181号
11月17日
16日朝、コイズミが私を連れて行ってくれたのはキンカクジ・テンプルだった。以下は住職の有馬ョ底師(京都仏教会理事長アナログ版では「会長」と誤記)との会話なんだ。【有】この庭は六百年続いています【ブ】ここは平和ですね【有】世界も平和であってほしい【ブ】(頷く他術なし) 小泉首相に言いたい。なぜ靖国神社へブッシュを招かなかったのですか。対米英戦争の開戦を指揮した戦犯をなぜ英霊と言うのか、説明すればいいのに。有馬ョ底師のことばを首相も聞け。
第180号
11月10日
沖縄の人々に日米合意に対する不満があることは承知している。民主主義においては、常にすべての人々を満足させるのは困難だ。合意は誠実な努力(の結果)だ。沖縄の人々と話し合うのは日本政府だ。(8日、アジア歴訪を前にホワイトハウスで) イラクで米兵が2千人以上も死んでおり、それでもイラクに平和は訪れていないのです。支持率が急落しているそうですが、これはすべての人々が満足していないことの証明ではありませんか。
第179号
10月27日
自由の防衛は犠牲を払ってでも行う価値のあるものだ。(25日、ワシントンの空軍基地で兵士たちの家族を前に演説。イラクにおける駐留米軍の戦死者数が2000人に達したことを受け、戦死者が今後もさらに増える可能性への覚悟を求めたもの) 「息子はなぜ死んだの?」と問うシーハンさんに答えようともせず、戦死者数が増えるたびに「もっと犠牲が必要だ」ですって。幸い60年間戦死者が出ない日本から靖国神社を輸入する?
市長選挙のため休刊でした
第178号
9月29日
大型ハリケーン2つが相次いでメキシコ湾岸を直撃したためガソリン供給が中断する恐れがある。国民は不必要な移動を控えてほしい。連邦政府職員は、できれば車を相乗りするよう指示する。政府としても戦略石油備蓄を追加放出する用意がある。 石油供給が危機的というだけじゃなく、ブッシュ大統領支持率が危機ですね。ハリケーン対策が失敗だったし、温暖化防止条約から離脱したから、温暖化でハリケーンが次々襲うのです。
第177号
9月22日
私の本が日本でよく売れているって。『ブッシュ妄言録』と『不思議の国のブッシュ合衆国大統領迷語録』『警告!絶対にマネをしてはいけない「ブッシュ君」英語集ー正しい英語例つき』なんてのもあるのかよ。ネット上では『ジョージのブログ』がブレイク。 ブッシズム満載作品ばかりです。マイケル・ムーア監督『アホの壁inUSA』なども。「ありがとよ小泉サン。あんたがいなけりゃ、ブッシュはひとりでイラク侵略はできなかった」(同書より)
第176号
9月15日
政府の全レベルにおいて対応能力の問題がいかに深刻か、カトリーナが露呈した。連邦政府がやるべき職務をきちんと果たさなかったその限りにおいて、私は責任をとる。 連邦緊急事態管理局(FEMA)のブラウン長官をまっ先にクビにしたのも私だ。 FEMAの予算を削って情報収集できなくしたのもブッシュ大統領ですよね。テロ対策やイラク戦争に人もカネもつぎ込み、自然災害への備えをおろそかにした結果だとみんな怒ってる。
総選挙のため休刊でした
第175号
8月18日
自転車ロードレースのツール・ド・フランスで、先月7連覇を達成したランス・アームストロング選手(33)と今月20日、テキサス州クロフォードの私邸兼農場で、一緒にサイクリングすることになったんだよ。この前は記者団と2時間、追い越さない条件で。 コイズミも招待を受けたご自慢の私邸兼牧場前で、息子がイラクで戦死したことに抗議し、今月6日から「なぜ息子は死んだの?」と母親のシーハンさん(48)が座り込みを続けている。
第174号
8月11日
戦死米兵を追悼するとともにイラク戦争遂行の必要性をつよく訴える。米兵たちは崇高な使命のために命を捧げているのだ。(シーハンさんの息子、陸軍技師ケイシーさん(24)は、昨年4月にイラク・サドルシティーで死亡。シーハンさんに答える形で) 「息子はなんのために死んだのか、大統領に尋ねたい」・・・ブッシュ大統領が滞在中のテキサス州クロフォードの自宅前へデモをして抗議したこのお母さんの気持ちがとてもよく分かります。
第173号
8月4日
長文がよくない。安保理改革の議論に多大な労力が費やされ、より重要な改革分野から注意をそらしている。日本や、それに反対するイタリアなどは決議案を採決に持ち込むべきではない。(米国のパターソン国連次席大使、2日、国連非公式協議) アメリカが「重要事項だ」と決めたことだけが重要で、それ以外は重要ではないそうです。日本もドイツもイタリアも、名指しで批判されています。むかし日独伊ファシズム同盟、今は?
第172号
7月28日
昨年1月、私が発表した新宇宙政策は、シャトルを使って国際宇宙ステーションの建設を急ぐとともに、2010年にはシャトルは引退というものだ。あと26回、今回を含めてシャトルはとび続けなきゃならない。だから今回の成功はことの他嬉しい。 国際宇宙ステーションの建設に日本も毎年400億円協力して、日本の実験棟「きぼう」をシャトルの運搬で組み立て中です。シャトル計画が終わるまでに「きぼう」は完成するのか心配。
第171号
7月21日
インドが国連の常任理事国になろうとしていることに理解を示すし、日本ともう1か国が常任理事国になることを支持している。インドや日本、ドイツ、ブラジルのいわゆるG4案、枠組み決議案が早期に、数週間の間に採決されることを私は望まない。 日本語は「望む」「望まない」など動詞が最後なのでとてもややこしいですね。ブッシュの英語は「理解を示し」「支持する」としながら「望まない」と、小泉首相や自民党にはもっとややこしい。
第170号
7月14日
(ロンドンの惨事について)対テロ戦争は続いており、われわれはテロリストに絶対譲歩しない。われわれは米国内の交通機関で警戒態勢を取る。米国民は、仕事へ向かう際には十分に警戒してほしい。(7日サミットを中断して単独インタビューに応じて) ブッシュ大統領が就任して最初に語ったことは、「21世紀のあらたな戦争への対処」でした。就任9か月で、9・11が起き「対テロ戦争の時代」になりました。テロの温床は小さくなっていません。
第169号
7月7日
イラクでの作戦、対テロ戦争は我が国の将来の安全保障にとって死活的に重要だ。イラクに勝利するまでとどまる。イラク治安部隊に米軍部隊を組み込む米・イラク混成部隊を創設する。(イラク主権移譲1周年の6月28日、ノースカロライナ州で) 混成部隊?イラク軍を占領?どの世論調査でもイラク戦争を評価しない意見がグンと増え、とくに「イラク戦争と対テロ戦争は別」とする考えが、米国内で多数になっているそうですね。混成部隊?イラク軍を占領?
知事選挙のため休みました
第168号
6月9日
「(アフリカの)改革の道を歩いている重債務国が、累積債務の負担にあえぐべきでないと、合意した」「われわれ両国は、債務を100%帳消しにする共同提案を作成している」(ブレア・英首相と会談して。スコットランドで来月開かれるサミットへの談合) どうして米英だけで決めるの?棒引きが必要なことは分かるけど、米英だけで相談して他のサミット参加国のリーダーの顔はたつのですか。コイズミは、あとで教えてもらってイエスなの?
第167号
6月2日
テロとの戦いでは多くの犠牲を払ったが、二つのテロ政権(アフガニスタンのタリバン政権とイラクのフセイン政権)を終わらせ、自由は拡大し、米国はより安全になった。(戦没将兵記念日=メモリアルデーの30日、ワシントン郊外アーリントン墓地で) 米軍のイラクでの犠牲者数は、5月初め1500人を超えました。帰還兵の精神障害も深刻です。指紋を採られる「自由」や飛行機に乗るときにライターを捨てる「自由」は、拡大しました。
第166号
5月26日
「シリア政府は一貫した姿勢を見せない」「外国人武装勢力がシリア国境を越えてイラク入りすることやテロ組織の資金調達をシリア政府が容認している」「シリアがイラクと協力するよう求めている」(国務省のバウチャー報道官、25日。CNNより) CNN世論調査では、(米)国内経済対策の支持率が過去最低の40%、社会保険改革の支持率は33%、テロ対策については55%が支持したが、イラク対策については、支持率が40%ですね。
第165号
5月19日
「目が覚めている間はひたすらイラクのことを何がしか考えている。・・・イラクが独自で自衛できるようになるまで、多国籍軍はイラクの防衛を支援すると約束する」(ライス国務長官、15日、イラク移行政府のジャファリ首相と会談し共同記者会見で) いま、イラクで「自衛」と言う場合、国内の武装勢力や住民からの「自衛」ですよね。イラクが戦場であり続ける理由は米軍なのに、そこのところがまるで違います。占領やめれば自衛も不要。
第164号
5月12日
政府は基本的な方針について成果をあげているのか否か、各州が報告することを期待しているよ・・・たとえば読み書きだよ、数学の読み書きであり、読んで書く能力のことだ。(4月28日ワシントンで)http://georgebush.exblog.jp/(ブッシュ妄言録)より 「数学の読み書き」・・・アメリカでも学力低下は著しいようです。自ら「シュワルツネッガーと同じで、英語の使い方がおかしい」と認めておられるだけのことはあります。軍隊の使い方も間違い。
第163号は特別紙面のためお休みでした
第162号
4月21日
国連は改革しなければ、国際政治で重要な組織として生き残れない。国連の弱点は平和維持活動(PKO)と石油・食糧交換プログラムいう2つの問題にあらわれており、組織と管理体制の包括的な改革をする必要がある(ライス国務長官、15日)。 国連が動けないと見るや、「有志連合」でイラクを攻めた国はどこ?国連決議が否決されそうだと見るや、決議を取り下げて勝手に戦争を始めた国はどこ?あなたの国の改革が必要。
第161号
4月14日
サダム・フセインの銅像が倒されたことは、ベルリンの壁の崩壊とともに、自由の歴史の偉大な瞬間として刻まれるだろう。イラクの民主主義の成功は、ベイルートやテヘランに、自由がすべての国の未来となり得るとのメッセージを送るものだ。(12日) バグダッド陥落2周年の、満を持しての演説らしいですね。数万人のイラク人、千人をこえる米兵、そして混乱と世界的な原油高騰・・・犠牲は大きすぎます。拡大中東への恫喝にはなっても。
第160号
4月7日
ヨハネパウロ2世とは2001年7月23日に、ローマ南部の避暑地でお会いした。この訪問でのやりとりを今も鮮明に思い出すことができる。すべて一致したわけではないが、法王の見解を聞けたことはうれしかった。人類の自由に対する擁護者を失った。 ヨハネパウロ2世は、イラク戦争前には、特使をイラクやホワイトハウスへ送り込み、戦争回避の説得を続け、ブッシュ政権のイラク攻撃に強く反対するなど平和のメッセージを送りました。
第159号
3月31日
イラクでは、新政府がすぐ選出され議会が承認するだろう。イスラム教シーア派や同スンニ派、クルド人勢力などは妥協の精神で新たな国づくりに取り組むべきだ。(30日、ホワイトハウスにイラク人法曹、宗教関係者を招いた「自由と民主主義の演説」) 本来は、イラクの国民議会で議長と副議長が選出され、それを祝う「歴史的な演説」になる予定だったそうですね。16日、29日と2度にわたって議長選出さえできず、ブッシュ演説も10分間。
第158号
3月24日
米国産牛肉の輸入再開の期限を決めるべきだ。(9日、電話で小泉首相に)「日米関係全体に悪影響をもたらしている。対日制裁論がでている。牛肉問題のために日米関係を傷つけないようにすべきだ」(19日、ライス国務長官が来日して小泉首相に) 米会計検査院(GAO)が、米食品医薬品局(FDA)に、「検査を受けたら5年間再検査なし。BSEの発生防止で重要な牛の飼料の検査に、十分な体制を取っていない」と指摘しています。
第157号
3月17日
(イタリア人記者を「誤射」したことについてベルルスコーニ・伊首相に電話して)誤射に至った経緯の徹底調査を約束する。検問所に猛スピードで近づき制止の警告を無視した車に発砲した兵士の行為に問題はなかったと軍から、報告を受けている。 米欧関係が、フランスの軟化で良好な方に向かい始めた直後の大事件です。ブッシュ大統領からの電話にイタリア政府はいっそう怒って当たり前です。イタリアも撤退すると表明しました。
第156号
3月10日
1月30日の国民議会選挙後、イラク国内の攻撃は減少している。イラク国民の武装勢力離れが進んでいる。米兵の死者数はファルージャ包囲攻撃で昨年11月に137人が死亡したが、12月は72人、1月に107人、2月は58人、明らかに減少した。(国防総省) イラク戦争開戦から20日で2年を迎えます。国防総省が3日に発表した米軍死者数は、ついに1500人。陸軍志願者は目標7千人に対し5千人余、予備役も州兵も求人数に届きません。
第155号
3月3日
われわれは米国産牛肉の安全性を説明しているのに、日本政府はいまだに輸入を再開しようとしない。米国はあらゆる適切な措置を取る(年次通商報告書、1日)。島村宜伸農相「全頭検査は世界の非常識。アメリカあたりは理解できないようだ」。 外交交渉で使われる「あらゆる適切な措置」は、「最大の措置」などと並んで、武力行使を含む非常に強い決意を意味します。ラズベリー賞で最低主演男優賞のブッシュ大統領らしい発言。
第154号
2月24日
米国と欧州は共に、自由世界の支柱だ。同じように自由を信じ、全ての個人の人権を信じ、共有する利益と価値観を推進するため共に世界各地で働いているのだ。(イラク戦争で壊れた米欧関係修復のため、ドイツなどへ出発する前夜。19日ラジオで) 米国は旧ソ連圏の国々を除く欧州の反対を押し切りイラクを今日のようにしたし、いまも占領しています。湾岸戦争の後半から自由世界は分裂していました。人権と自由をイラクにも。
第153号
2月17日
立候補したすべての候補者と、結果が確定した段階で議席につく候補者を祝福する。イラク人はテロリストの脅しを拒絶し、自由と民主主義に向けた道筋をつけた。米国と連合軍は、選挙実施を可能にした我々の役割に誇りを持っている。(13日) こんなに手放しで祝福するのなら、米軍撤退の日を明言しない、できないとはどういうことでしょう。「連合軍」には日本の自衛隊も入っているようですが、まず自衛隊から帰らせてほしい。
第152号
2月10日
イラクの選挙に続いて、イスラエルとパレスティナが直接対話し、停戦合意したことは、自由と民主主義の重要な前進である。西側が冷戦で勝利したように、改革派、和平派は中東で勝つ。自由は圧政よりも強いからだ。(フランスで8日、ライス国務長官) パレスティナ和平プロセスは3段階。イスラエルは、パレスティナ国家の暫定的な領土を承認する第2段階で踏みとどまり、パレスティナ国家建設という最終の第3段階に関心を示さない。
第151号
2月3日
ブッシュ大統領は、「イラク国民にとって偉大な日だ」と語った。大統領は非常に強く励まされたと感じている。期待以上にいい形で進んでいる。サダム(フセイン元大統領)が独裁者だった3年前には、だれも予想できなかった。(ライス国務長官、30日) 「読めても書けない」小学生ならずとも、これは選挙というより占拠。占領で「選良」は可能ですか。勝ったシーア派が反イランで親米であり続ける限り「偉大な日」が確かにつづくでしょうが。
第150号
1月27日
イラクやアフガニスタンでの米軍の駐留経費などのため、追加支出を議会に要請する。予算規模は800億ドル財政赤字は記録を塗り替えて4270億ドル。これまでの記録は04会計年度の4125億ドル、いずれもテロとたたかう正義の支出だ。(25日) 「09会計年度までに赤字を半減する」と公約してたのはだれでした?「05は04会計年度より赤字を減らせる」と言ってたのは?湾岸戦争のときのように日本に追加支出を言ってこないでね。
第149号
1月20日
誰かの頭の中に入り込む能力、誰かの手紙を読み、誰かの通話を聴く、ここでいう誰かとは敵のことだが、その能力を情報機関は向上させる必要がある。その能力を情報機関が持つように改革して2期目もうまくやれるのだ。(19日CNNに答えて) 20日の就任式を前に、ご満悦のようですが、イラク帰りの若者が銃を乱射する事件が報じられたばかりです。ライス国務長官で戦争がいっそう世界に広がらないことを祈るばかりです。
第148号
1月13日
イラク暫定政府のアラウィ首相と約10分間、電話で話した。要人の暗殺などイラクの治安情勢が困難な状況に直面しているが、30日の国民議会選挙を実施することが重要だと確認した。選挙を予定どおりすることだ。予定を変更してはいけない。 選挙で多数派のシーア派が多くの議席を取れば、「もう一つのイラン」が誕生し、フセインのときと同じように少数派の独裁者を米軍が育てることになるでしょう。選挙は永久占領の道です。
第147号
1月6日
米国でいちばん懐が深いのは政府ではなく、国民の善意だ。(3日、父親とクリントン元大統領をインド洋津波義援金募集の責任者に指名して)「この国がどれだけ思いやりのある国か、被災地をはじめ世界に知らせることができる」(ブッシュ元大統領) 「日本でいちばんの借金王は国民ではなくて政府だ」と言って増税と福祉切り捨てを続け、大企業・銀行への公的支援に熱心な政府の下で暮らしている日本人には、この手は通用しません。
第146号
12月16日
こんな危険な場所に、もうこれ以上長く普天間基地を維持できなくなった。96年のSACO合意から世界は大きく変化した。沖縄からイラクへ出撃するとは・・・(米軍ヘリが8月13日に墜落した事故について、元米国防副次官補のカート・キャンベル氏) 「普天間基地で日本を守ってもらっている」という認識を持つ日本人はいません。キャンベルさんは県外移設、国外移設などを示唆しましたが、アジア・中東のどこにも米軍基地は不要です。
第145号
12月9日
イラク国民は1月30日に(国連が疑問を投げかけている国民議会選挙に)投票することが必要だ。民主主義に参加する機会を国民に与え、民主主義の進展に反対する者に選挙を阻止することはできないという明確なメッセージを伝えることになる。 アメリカ「国民」へのメッセージかと思いましたよ。イラク国民がどうするべきかをブッシュ大統領がいちいち指図するから収まるものも収まりません。アフガニスタンと同じ手法が通じる?
第144号
12月2日
イラクの選挙は1月に実施されることを望んでいる(イラク国内のスンニ派やクルド人の有力政党などが、来年1月30日に予定されている国民議会選挙の実施を延期するよう求めたことについて)。感謝祭で滞在中のテキサス州クロフォードで26日。 ファルージャ総攻撃のときも、クルド人自治区には非常事態宣言を出しませんでした。それほどクルド人は「親米・反フセイン」です。イラクの選挙はイラク人に任せるべきだと思います。
第143号
11月25日
私たちはイラクで正しいことをやっている。歴史がそれを証明するだろう。フセイン元政権下の虐殺や拷問の日々から大統領を投票で選ぶ日まで、イラク社会がどれだけ遠い道のりを歩んでいるかを考えてほしい(APECが終わったあとチリで、21日)。 イラクで無抵抗の人々がどう殺されたか、前の日に米軍が治療したイラク人を撃ち殺せと指示したのはだれか、歴史がそれを証明するだろう。アメリカが世界から尊敬される道は、遠い。
第142号
11月18日
イラクのアラウィ首相が、1月の国民議会選挙を成功させるため、ファルージャの外国人部隊を制圧してほしいと言ってきたから、米軍は総攻撃を始めたんだ。壮絶な市街戦になると予想していたが、たいしたことはないと現地から報告を受けている。 1週間で米兵の死者38人、負傷者275人。戦闘は北部各都市に拡散。「作戦は予定より早く進んでいる」?犠牲者を何人出す「予定」だったのですか。あと何人の若者が死ねば終わるの?
第141号
11月11日
イラク暫定政府の強い要請にもとづいて、ファルージャ総攻撃をしている。罪なき人々を殺し、イラク国民や有志連合を脅迫し、民主主義を妨げようとする者たちを処断するのが目的で、テロリストが成功することはない。(9日、ワシントン陸軍病院で) ブッシュ大統領の強い要請にもとづいてファルージャ包囲に動員されたイラク「国軍」から、逃亡者が増えているという情報もあります。21世紀最初の凄惨な市街戦、地球最後の市街戦に。
第140号
11月4日
テロリストが、数十万人の米国人の命を危険にさらす死の兵器である核兵器や生物・化学兵器で米国の都市を攻撃してくるのが最大の脅威だ。ケリーでは対処できない。ケリーが対処できるという証拠は、どこにもない。(選挙戦でチェイニー副大統領) 日本海に第七艦隊を配備するだけではなく、日本列島をミサイル基地にして米国本土を防衛するとミサイル防衛構想に、小泉政権は本気です。日本が巻き添えにされるのは真っ平です。
第139号
10月28日
民主党大統領候補のケリーが「ベトナム戦争で活躍した」だって?負けた戦争の英雄かい?ケリー上院議員はイラク戦争容認決議案に賛成しながら、関連補正予算には反対した。米軍最高司令官の義務を理解していない。(チェイニー米副大統領) ブッシュもケリーも戦争をやめない。投票率はさらに下がります。「民主主義の国」で選挙人登録が6割、投票率はさらにその6割。しかも票数で少なくても獲得選挙人数で「勝つ」仕組み。
第138号
10月21日
われわれは、昨年6月から1750人の調査員を動員し、15か月にわたり1200か所を捜索した。最終報告は公正さを証明した。フセイン元大統領は大量破壊兵器を製造する知識・手段、意図を持ち続けていた。独裁者を倒して世界は安全になった。 フセインを「反イラン」の手先として使い続けたアメリカ世界戦略の破たんですね。思い通りの利益がないと労働者を切り捨てる企業の論理ですね。世界はブッシュ以外ならだれでもいい。
第137号
10月14日
大量破壊兵器についてのこれまでの情報は間違っていた。しかし最終報告書でサダムフセインの不正行為が明らかになった。石油食料交換計画を利用し各国や企業を動かそうとしていた。「イラク戦争は正しかった」と信じている。米国は安全になった。 前の調査委員長をクビにして工作した努力もむなしかったですね。事実を認めたのですね。でも米国は安全になったって本当ですか。米軍の行く先々でテロがはびこり、世界は危険になる。
第136号
10月7日
イラクとアルカイダの関係を示す証拠は、なにもない。私の知る限り、両者を結びつける強い確固たる証拠はない。9・11の同時テロにフセイン政権が関わっていた証拠もない。(ラムズフェルド米国防長官4日、外交問題評議会の講演後。ニューヨークで) 「アフガニスタンを攻撃しても、ろくな爆撃対象もない。それよりイラクに爆弾を落とせ」と言っていた人の言うことか。戦争で命を落とした米兵、アフガニスタンとイラクの民衆に謝罪を。
第135号
9月29日
イラクもうまくいっているし、アフガニスタンは大統領選挙をしている。決断がなければ世界はテロの脅威に震え上がっていただろう。日本が国連常任理事国に名乗りを上げたことを支持する。経費の5分の1を負担している国が入るのは当然だ。 改革プランも持たず、「国連という会社の取締役になりたい」(舛添要一・参院議員)という表明に世界からヒンシュク。国連への拠出も政府開発援助も、目的は海外日本企業の儲けのため。
第134号
9月16日

イラクで今後、生物化学兵器などの大量破壊兵器が発見される公算は小さい。(昨年2月5日に国連安保理で演説した保有情報と矛盾するが)いかなる備蓄も発見されることはないと思う。(13日パウエル米国務長官、上院政府活動委員会での証言)

細田官房長官も、珍しくアメリカに注文をつけました。「どういう趣旨で言われたのか、真意を確かめなければならない」。でもそのあと「米国が間違った、なんて言うはずがない」。従権国家。
第133号
9月9日
イラクでの米軍の死者が千人をこえた。正確には米軍997人と国防総省と契約関係にあった民間人3人だ。6月29日の政権移譲後も7月54人、8月66人で、開戦から18か月たっても減る気配がない。イラク人は数えてない。(米・マクレラン報道官) アメリカの反戦デモには「戦争をやめよ」「息子を帰せ」と叫ぶ、たくさんの死亡米兵の母親たちの姿があります。肉親にとって、テロも戦争も憎い愚かな行為で、他に意味はありません。
第132号
9月2日
きのうは「対テロ戦争に勝てない」と口走ったけど、真意は違うんだ。民主主義の全くなかった日本を民主主義にするためにアメリカは戦い、勝った。降伏文書に調印させた。そういう明白な調印や降伏を対テロ戦争で求めてはいけないという意味だ。 お疲れのようですね。あのマイケル・ムーア監督が記者席にきているのを見て、逆上するようでは大統領選挙の結果も見えました。「ブッシュでなければだれでもいい」が、一番多い声ですって。
第131号
8月26日
テロの脅威は、チェチェンのテロリストがロシアの航空機を墜落させたことを見ても明らかだ。世界からテロをなくすため米軍は世界で戦い、テロを撲滅しなければならない。テロか民主主義か。大統領選挙でも市民はこの問題に深い関心を持っている。 原油が高騰して庶民の暮らしにいっそう深い影を落としています。米軍が行くところ、テロがはびこり、米軍が中東に関与すればするほど、原油価格が上がっていくような気がするのですが。
第130号
8月19日
米軍を世界中に配置した時代は終わった。ソ連が世界平和の脅威だった時代に、米軍を世界に展開していた意味はあったが、いまや冷戦も終わり、必要ない。在外米軍を整理縮小して本土防衛にあたらせるのだ。これは納税者の利益のためだ。(16日) 「整理縮小」は表向きで、普天間を辺野古に移設、夜間離発着訓練を厚木から岩国に移すなど、実際は米軍の基地機能強化をめざすものです。日本は駐留経費が安く居心地のいい国。
第129号
8月12日
ニューヨークもワシントンも、テロへの備えは万全だ。ヘリコプターをハイジャックして大量の爆弾を積み込み、ビルに突っ込むなど、あらゆる可能性に備えている。9・11の前にテロ情報を見過ごしたという私への批判が、いかに的はずれか、わかるだろう。 テロがあれば「あれだけ言っておいたのに」とテロを褒め、テロがなければ「備えがあったから防げた」と言うお積もりでしょう。一緒にイラクに派兵している「同盟国」の安全はどうなるの?
第128号
8月5日
いまニューヨークとワシントンはテロの脅威にさらされている。3時間もの交通渋滞が起きても不満一つ口にすることなく市民が検問に協力的なのは、テロの脅威があるからだ。9・11がテロ情報の見落としによるものだという政府批判は全く根拠なし。 9・11は普通に入国審査や搭乗前の検査をしておけば防げたもの。何より、ビンラディンやアルカイダにカネを渡し、育ててきたのは米国政府でしょう。決め手は嫌われない国になること。
第127号
7月29日

カストロ(キューバ国家評議会議長)はキューバを世界有数のセックス観光地に変えてしまった。カストロ政権は世界で最もひどい人権侵害をしている。独裁者はセックス観光を歓迎している。(フロリダ州ダンバで16日)〈18日『日刊スポーツ』が報道〉

グアンタナモ基地をキューバのなかに持ち、アフガニスタンからタリバン政権関係者を収容、虐待しているのは誰だ。カストロは26日、革命記念日の演説で「ウソと中傷だ」と反論しました。
第126号
7月22日
アロヨ大統領がイラクからフィリピン軍を撤退させたのは、テロリストへの屈服である。テロリストはフィリピン人を拘束すればアロヨ大統領は要求を受け入れると考えるだろう。人質の命と引き換えに8百万人もの出稼ぎフィリピン人の命を失った。 フィリピンでは今回の出来事は、間違った戦争への参加というフィリピンの誤りを正してくれたという評価です。いま問題なのは反米テロ。アメリカが憎しみの連鎖を生み出しています。
第125号
7月15日
「イラクに大量破壊兵器があった」から戦争を始めたのではなく「イラクには大量破壊兵器をつくる能力があったから攻撃した」のだ。「防御し」「保護し」 「普及する」、これが平和3戦略だ。国内でではなく国外でやる。(テネシー州の核兵器見学後) アメリカ上院情報特別委員会が9日に発表した報告書を大統領は全面否定です。同報告書は開発計画さえなかったとしました。「いずれ大量破壊兵器が見つかる」の小泉首相は孤立。
8日は候補者参加の行動でした。原和美・個人ビラを配りました
第124号
7月1日
イラクのアラウィ政権に合衆国政府は国交回復を求めた。14年にわたって断絶していた国交を回復できたのはイラクにアラウィ民主政権が誕生したからだ。これから世界一大規模な大使館をバグダッドに置き、米国はイラクとの友情を深めるのだ。 アラウィという人は、フセイン政権下でCIAと連携して反政府活動をしていたテロリスト。イギリスの研究所がイラクでおこなった世論調査結果では「6番目に信頼できない人」だそうです。
別のビラまき等のため2回休みました
第123号
6月10日
「鏡よ鏡。教えておくれ。世界で一番強くて悪いのはだれだい」この問いに鏡は「フセインでございます」と答えていたが、最近は「それはあなた、ブッシュ様でございますとも。ただし秋の大統領選挙までにイラクを何とかしないと」と答えるようになった。 「鏡よ鏡。教えておくれ。世界で一番の平和の敵はだれかね」この問いに鏡は「北の方にいるかもしれません」と答えていたが、最近「それは小泉政権を取り替えられないあなたです」と答える。
第122号
6月3日
小泉首相訪朝前の電話でジェンキンスさんの話をしたけど、日本の人たちもアメリカの立場をわかってほしいなあ。テロとの正義の戦いをするうえでたくさんの脱走兵がでるのは戦場の常識だ。これをくい止めずにイラクに自由も民主主義も根付かない。 いまイラクにいる志願兵と違って、ジェンキンスさんは徴兵された米兵です。ふつうの感覚では、徴兵には忌避の権利があり、しかも年齢を考えると「原隊復帰」でもない。見せしめの犠牲。
第121号
5月27日
イラクでイラク人が史上初めて民主主義を経験するため、われわれは努力を惜しまない。イラク人の気持ちを暗くさせてしまったアブグレイブ収容所を忌まわしい記憶とともに解体し、あのやり方がアメリカのやり方ではないことを天下に表明する。 ブッシュ大統領は、「収容所があると虐待の記憶が消えない」と言います。これではあたかも、「原爆ドームがあるからアメリカが戦争犯罪を犯したことになる」とでもお思いのようですね。
第120号
5月20日
アメリカは半世紀以上にわたってNATOのもと、フランスやドイツと手を携えてヨーロッパで戦い、勝利してきた。6月末、イラクの主権移譲にあたって、イラクにNATOが関われるよう、配慮している。イラクの民主主義のためにNATOに期待している。 主権移譲といっても米軍が占領したままでは文字どおり「かいらい政権」じゃないか。フランスもドイツも占領不参加、スペインは撤退です。世界中が問う。「拷問・虐待が民主主義か」と。
第119号
5月13日
米軍の虐待は一部の話で、あれはアメリカの一般的やり方ではない。ところが虐待への報復だとしてアメリカ人の首を切り落とす殺害現場をネットで公開するなんて、なんという卑劣なヤツらだ。武装勢力はテロリストだ。捕らえてテロリストを裁く。 報復が報復を呼ぶ泥沼化。とうとうサマワでオランダ兵のなかから犠牲者が出ました。報復の連鎖を断ち切るのは、占領加担をやめ、先ず自衛隊の撤退です。戦場に正義はありません。
第118号
5月6日
イラクだけではない。アフガニスタンも戦場だ。イラクとアフガニスタンの刑務所などで、この1年半の間に、25人の収容者が死亡した。そのうち少なくとも3人は米兵によって殺されたものである。(米陸軍のドナルド・ライダー少将4日、記者団に。時事) ブッシュ大統領は虐待関与の軍人の処分を命じて一件落着にしようとしているようです。東に侵略軍にモラルを説く指揮官あり、西に自衛隊は軍隊だとうそぶく首相「人道支援」を語る。
第117号
4月22日
スペインが軍の撤退を決めたことに失望している。うれしいのは他の連合国がイラクにとどまると言ってくれたことだ。スペインは、アフガニスタンでわれわれに協力できることがあるかも知れないと言っている。スペインも友人だ(パウエル国務長官19日)。 かつての大本営風に言えば「スペインは、イラクから勇敢にアフガニスタンへ転戦した」なのでしょうね。無敵艦隊を夢見て国民を地下鉄テロで奪われたスペインの決断を米英はもて遊ぶな。
第116号
4月15日
イラクに自由と民主主義を与える。イラクは自由を取り戻す。我々は6月が終わったらイラクに大使館を開く。このすばらしい夢を実現するため、必要なら軍隊を増派する(今年初めての公式記者会見で。いつもはカメラに向かって応援団を従えて)。 「ならず者を捕らえて裁きにかける」など威勢のいい表現が出なかったのは幸いです。国連新決議どころか、撤退表明する国がつづき、NATO軍を引っ張り出すなんて。時代が違うと思う。
第115号
4月8日
サドル師は跳ね上がりで、追随して連合軍に刃向かうのは少数の暴力集団だ。大多数国民の支持なしに抵抗しているだけで、反米闘争が拡大しているわけではない。政治的ギャング行為の代表で、残忍な殺人強盗の部類だ。(国務省のエレリ副報道官) アルカイダやフセイン残党、それにスンニ派が問題で、これを殲滅すると言っていたのはどなたでしたっけ。シーア派が過激派だとするとイラクの国民の6割を敵に廻すことになりますね。
第114号
4月1日
大量破壊兵器をイラクが保有していたかどうか、調査中である。バグダッド陥落から1年たった今、より詳しく調査ができる環境が整ってきた。大量破壊兵器があったかどうかだけでなく、われわれはその開発能力や開発の意図について調査する。 「大量破壊兵器はなかった」と言ったデビッド・ケイ氏はCIA元調査団長。この後任がチャールズ・ドルファー氏で、開発する「能力」や「意図」を調べるのだと早くも予防線を張りました。
第113号
3月25日
クラークの発言は真理ではない。大統領が「9・11はイラクがやったかどうか知りたいんだ」とクラーク前大統領特別顧問に詰め寄ったのは事実だが「アルカイダとイラクが組んでいるのかどうか、そこが知りたい」という意味だったんだ。(ライス補佐官) クラーク氏によれば、ラムズフェルド国防長官は当日の会議で「イラクを攻撃する必要がある」と言っていたそうです。「アフガンにはいい標的がない。イラクにはいい標的がたくさんある」とも。
第112号
3月18日
イラクのスペイン軍は1,400人、エルサルバドル、ニカラグアなどスペイン語圏諸国からの部隊を束ねる役割を果たしている。スペイン政府が撤退を決めても、米軍など連合軍がカバーできる。対応可能だ(17日サンチェス司令官、ティクリートで)。 イラクに派兵している諸国で目立っていたのは、旧ソ連圏の国々と、スペインを旧宗主国とする中米の国でした。スペインの撤退表明を受けてホンジュラスも。またエルサルバドルも同様の動き。
第111号
3月11日
イラクの大量破壊兵器(WMD)をめぐる情報操作疑惑などない。旧フセイン政権の脅威を誇張した事実もない。誰かが情報を間違って組み立てていたら、私はきっぱりものを言っただろう。(米CIAのテネット長官、9日、米上院軍事委員会公聴会で) 「舌の乾かぬうちに」とはこのこと。テネット長官は先月の発言を全面撤回ですね。国連監視検証査察委員会のブリクス元委員長も自著のなかで「米英首脳は誇張の認識があった」と表明。
第110号
3月4日
テロには期限切れなどない。従って、「反テロ愛国法」の継続を議会に求める。引き続いて司法当局が電話や電子メールの盗聴と傍受をすることは合法だ。テロリストを容赦しない。正義の裁きを受けさせる。(2日、米国土安全保障省の設立1周年で) 「テロに期限切れがない」(?)のと同じくらいブッシュ大統領や小泉首相の賞味期限も長ければよろしいのですが・・・。英・ブレア首相は身内の反乱で任期切れ前に賞味期限が切れました。
第109号
2月26日
私は小泉首相と東京で食事をした。神戸牛を食べたが、とてもおいしかった。日本を占領した結果が今日、北朝鮮への対処について肉を食いながら話せる関係をつくったのだ。イラクとも50年後にそういう関係になる。(ワシントン23日、全国知事会で) 日本の占領政策を何度も持ち出されると困るなあ。フセインと東条英機や昭和天皇を比べても意味がない。核兵器で打ちのめしたあとの占領と大量破壊兵器を理由にして始めた戦争。
第108号
2月19日
大量破壊兵器が見つかろうと見つかるまいと、イラク戦争の正しさは変わらない。決断に迷いはなかった。米議会も国連も同じ判断をしていたのだ。そもそもフセイン政権を倒す決断をしたのは、クリントン前大統領だったのだ(17日ルイジアナで)。 大統領が演説場所として好む一番の場所は、軍隊の隊員たちの前。戦場から逃げ帰る隊員に、あたかも「逃がさないぞ」と迫るように。でも自分がベトナム戦争から逃げたことは秘密。
第107号
2月12日
サダムフセインは、とても危険な男だった。大量破壊兵器をつくる能力を持っていたことは、だれの目にも明らかだ。(8日、NBCテレビの政治討論番組に、就任後はじめて登場。といっても前日収録されたもの。演説にはいつもバックに応援団が並ぶ) はぐらかしは小泉首相が一番だと日本人は思っていたけど、やっぱり世界標準で考えるとブッシュが一番だ。日本では学歴が問題になっているけど、アメリカの問題は大統領の軍歴詐称。
第106号
2月5日
大量破壊兵器がイラクにあったかなかったか、私も知りたい。フセイン体制がどんなに悪い体制だったかということがはっきりした今、戦争の理由の一つや二つ消えても大丈夫さ。調査委員会がどの情報が間違っていたのか白黒つけることは望むところ。 白を黒と強弁し続けただけじゃなく、選挙のためなら情報をだした側近を落とし込むようなことを平気でやってのけるところまで、ブレアも小泉首相もマネをしています。ウソつき同盟だ。
第105号
1月29日
(CIA前特別顧問のデビッド・ケイ氏の大量破壊兵器調査団長辞任と「イラクには大量破壊兵器はなかった」という発言について記者から問われ)サダム・フセインが米国と世界にとって深刻な脅威だったことに何の疑いもない。(28日『毎日新聞』夕刊) はぐらかしは、小泉首相の十八番だと思っていたら、やっぱり家元がいたのか。この件では、小泉首相が「未解決」って言ってるのに、以前のように「いずれ見つかる」 でなきゃ日米同盟崩壊だ。
第104号
1月22日
イラクでの我々の任務を国際化すべきだと批判する向きがある。こうした批判は、イラクに軍隊を送っている我々の同盟国には理解できないことだろう。我々は、英国、オーストラリア、日本、韓国、フィリピン、タイ、イタリア・・・17か国と同盟している。 ブッシュ大統領の一般教書演説で日本は、17か国の3番目に列挙され、イラク派兵がアメリカ占領軍との同盟であることがいよいよ鮮明になりました。小泉首相が国連に背を向けた証明。
第103号
1月15日
一昨年の暮れに財務長官をクビになる前、オニール君はよく働いてくれたんだ。私の大統領就任から10日後にイラクを攻撃する準備を始めたという内幕本が話題になっているけど、ゆっくり読んでみることにする。何か・・・思い出すかもしれない。 前財務長官のオニールさんが出した内幕本のタイトルは『忠誠の代償』。ネットによると鉄鋼セーフガードで日本製を排除しようとした時のやりとりなどもあるようです。日本語版を早く。
第102号
1月8日
指紋採取とデジカメ撮影でテロリストは1人たりとも入国させない。ビザの要らない先進国の旅行者は対象にしないから人権問題にはならない。正義を尊重する人は指紋を採取されても抗議したりしないさ。アメリカが世界から尊敬される正義だ。 ベトナム戦争の末期に、金とドルの交換が停止され変動相場制に移行した世界史の大転換を思い起こします。イラク戦争が始まって10か月、円高・ユーロ高、つまりドル安が進行中です。
第101号
12月25日
フセイン拘束とその後の米軍の進撃はすばらしいだろう。空爆再開だ。「鉄の正義」作戦は、イラクと中東に自由と民主主義を与えるための大掃討作戦だ。日本も早く来てこれに加わった方がいい。ジャスティス・正義・自由、何と心地よい響きだろう。 抵抗されているから早く自衛隊を出さなくてはといい、もう戦闘は収まっているから自衛隊を出そうという。1時間半にもわたって大規模な空爆が行われている国がどうして安全なのか?